ベアモデル アリンドウ スタンダードサイズ 平成物

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ある日、突然起きた高層ビルの崩壊事故。原因はビルの設計ミスか手抜き工事によるものと思われましたが、この事件の真犯人は、新建材が燃焼する際に発生するPG500というガスによって体質が変化してしまった大きな蟻であることが判明します。ZATはこれを退治するために、蟻が蟻酸を出して仲間に危険を知らせる習性があることを利用して、蟻酸を人工的に散布してビルから蟻を誘き出して焼き殺す作戦に出ましたが、このとき火炎放射攻撃を受けた何億という蟻の大群が合体し、巨大怪獣化したのがアリンドウです。
その名の通り、蟻をモチーフとする怪獣ですが、ビジュアル的には黒蟻に近いものの、合体前の「ビルを喰い荒らす」という生態はむしろ白蟻を彷彿させるという、ちょっと大雑把な設定の怪獣です。
黒蟻はハチ目の昆虫で白蟻はゴキブリ目の昆虫、全くの別種なんですが、このエピソードの原案は当時の小学生によるものだったそうなので、その辺がごっちゃになってしまったのでしょうかね?

画像は平成23年(2011年)に発売された、ベアモデル製アリンドウのスタンダードサイズソフビです。
正直、この時期のタロウ怪獣というのは怪獣としてのキャラクターがやや弱いという印象があるのですが、このアリンドウのソフビはスーツアクター用覗き穴の再現といったリアリズムと、おもちゃとしてのデフォルメが絶妙なバランスで共存していて、ある意味、実物よりも印象深い一体に仕上がっていると思います。特に巨大な複眼にゴールドを吹いた彩色は造形の妙味もあって、どことなくマルサンのモスラを彷彿させるところがあります。こういう遊びはソフビマニアには堪らないですね。

#ウルトラマンタロウ #ベアモデル #円谷プロ #怪獣 #ソフビ

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