マスダヤ 宇宙猿人ゴリ(エンヂンゴリー) スタンダードサイズ 当時物

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円谷プロの『帰ってきたウルトラマン』に先駆けること3ヶ月前、1971年(昭和46年)の新年早々(1月2日)放映が開始されたピー・プロの『宇宙猿人ゴリ』。その主役が、ガイシテス太陽系第五惑星、通称“E惑星”出身の天才科学者、ゴリ博士です。
ヒーローではなく悪役の名を番組名に冠するという、一風変わった特撮テレビ番組としてスタートしたこの『宇宙猿人ゴリ』はその後、『宇宙猿人ゴリ対スペクトルマン』(第21話~39話)、『スペクトルマン』(40話~63話)と、二度に渡り改題され、それに伴い、内容もスペクトルマンのヒーロー性を強調したものへと変化してしまいますが、強烈な選民意識と地球征服の野望を剥き出しにしたゴリ博士が“悪の華”を咲かせていた『宇宙猿人ゴリ』の頃がやはり一番面白かったですかね。忠実な部下である元E惑星の軍人、ラーや、ウルトラ怪獣や東宝怪獣とは一味違う、スカムテイスト満点の公害怪獣や異形感溢れる合成怪獣たちも実に魅力的でした。

そんなゴリ博士やラー、怪獣たちを当時、スタンダードサイズでソフビ化していたのが、江戸時代から続く老舗玩具メーカーのマスダヤ(現:増田屋コーポレーション)。『宇宙猿人ゴリ』怪獣の持つアクの強さをストレートに表現した、マンガチックなデフォルメと荒々しいタッチの造形が特徴でした。
このゴリ博士(足裏表記はエンヂンゴリー)も一峰大二の漫画版を意識したと思しき造形からは劇中の知的な雰囲気は微塵も感じられませんが、その一方で、ちゃんと目に「瞳孔」を入れたりして意外と芸の細かいところもあります。
アイテムとしてはそんなに珍しいものではありませんが、植毛の状態ががバサバサだったり、切られたり抜かれたりされているものが多く、艶々した良い状態のものは少ないです。

#宇宙猿人ゴリ #スペクトルマン #マスダヤ #ピー・プロ #ソフビ #怪獣

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