PHONO イコライザー

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MEJOGRAN (メジャグラン)a5 フォノイコライザー

レコードで再生される出力信号は非常に小さい為、一旦、フォノイコライザーで出力を上げて、アンプに入力する必要があります。
以前のアンプには、フォノイコライザーが搭載されていたので、フォノ入力端子がありました、一般に現在のアンプには、レコード再生の需要が無くなった為、入力出来ない様になっています、新たにレコードプレーヤーを買って再生するには、単体のフォノイコライザーを使用する必要があります。

私のアンプには、フォノ入力端子も有り、更に出力の小さいMCカートリッジは、昇圧トランスで対応しているので、
必要がありません。

私の求めている、フォノイコライザーは、出力を上げる機能ではありません。

一時期 SPレコードを収集してみようと思い、数枚のSP盤を購入しました。

私の所有するレコードプレーヤー GRAARD 301,TORENS 124 は、78回転も使用出来るのと、SP用のカートリッジ
ORTOFON TYPE A が有るので、再生可能でした。

早速、試聴してみたところ、思い描いていた再生音とは違いました。

何か良い方法がないかと思案していたところ、SP独自の録音カーブに変換して再生する方法がありました。
又、古いオリジナルLPは、レコード会社によって、独自の録音カーブを採用していました。

資料によると、レコードをカッティングする場合、低音や大きい音は振幅が大きい為、そのままカッティングすると、レコード針が大きく振れて溝からはみ出してしまいます。
又、溝幅が大きいと、長時間の録音が出来なくなってしまいます。
その為、音量を下げて、溝幅を小さくします。
一方、高音は振幅が小さい為、盤面のノイズと混ざり易くなるので、逆に音量を上げてカッティングします。
この様にカッティングされた音を元に戻すのが、フォノイコライザーの役割です。

1950年代以降は、RIAAカーブが主流となって、現在は世界共通規格として、RIAAカーブを採用しています。

けれども、以前は、レコード会社によって、独自の録音カーブを採用していて、大別すると。

SP ー一般のSP
CRO-コロンビアレコード
FFRRーデッカ
AES-キャピタル、マーキュリー、ブルーノート等

これらの録音カーブを切り替え出来るフォノイコライザーは、ほとんど需要が無いので、非常に高価な製品が一部で販売されています。
この様な機種は、手が届かないので、探してみると、個人で制作した製品を見つけました。

けれども、残念ながら、私の耳では、この微妙な音の違いを、聴き分けることが出来ないのです。
又、SPレコードの収集も断念したので、使用する機会が無くなってしまいました。

レコードを再生して、微妙な音の違いを聴き分ける方に神経をとがらすのでは、演奏を楽しむ意味が無いのではないだろうか?

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