50 Guitars In Love / The 50 Guitars of Tommy Garett

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 50ギターズも12枚目に突入し新しいテーマを出してきました。題して「情痴」路線……。スミマセン、半村良先生をパロってしまいました。余計なこと書いたので、説明しておきますね。数年前になくなられたSF作家の半村良先生は、デビュー当時「石の血脈」などのSFに大胆に性愛描写を取り入れ、仲間やファンから「情痴SFだ」とほめられていたのです。その集大成が「妖星伝(全7巻)」です。と、横道にそれましたが、そういうわけで、50ギターズの「情痴路線」というのは、ほめ言葉なのです。
 まあ、元普通の言葉で言えば「恋愛」をテーマにしたということなのですが、どうやらこの路線はトミー・ギャレットに気に入られたようで、「国境の南」路線とともに2大テーマとして取り上げられていきます。
 たしかに、50ギターズのサウンドはロマンチックですから、こういうテーマに向いているとはいえます。しかし、このアルバムに関しては一つの重大な欠陥があります。それはトミーさんのギターが全然活躍しないと言うところです。はじめて聴いたとき、このアルバムではトミーさんは抜けているのかな?と思いクレジットを確認したくらいです。確かにプロデューサーは当然 #スナッフ・ギャレット 。アレンジャーもいつも通り #アーニー・フリーマン 。そして、いつも通りソロギターとして「トム・テデスコ」とも記載されています。ならば、例えば「夜のストレンジャー(Strangers In The Night)」でソロ部分を作って、びゃびゃびゃっと速弾きいれるとかなんとか工夫をして欲しかったですね。トミーさんの姿はかろうじて「いそしぎ(The Shadow Of Your Smile)」で拝める程度です。
 しかし、その点を除くと、イージー・リスニングとしてこれは充分「あり」だなあと言うのが感想です。

Side A
01 Michelle
02 Strangers In The Night
03 I Left My Heart In San Francisco
04 Lara's Theme from ”Doctor Zhivago”
05 Our Day Will Come
06 You Don't Have To Say You Love Me

Side B
01 The Shadow Of Your Smile
02 Escape To Love
03 Sure Gonna Miss Her
04 Moon Guitar
05 What Now My Love
06 Dream Theme

1966 / Liberty Records LSS-14037

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