インペリアルトパーズ(非加熱OHタイプ)0.716ct

0

トパーズは、その含まれる成分から、Fタイプ、OHタイプに分かれます。ブルートパーズは無色のFタイプトパーズに、紫外線を照射し、人工的に青く染めているもので、大部分のトパーズはFタイプになります。

OHタイプのトパーズは珍しく、とりわけOHタイプで、イエロー〜ピンク(レッド)のものがインペリアルトパーズと呼ばれます。主な産地として、2020年現在は、ブラジルのミナスジェライス州オーロプレートとパキスタンの2箇所、中でもインペリアルトパーズと呼ばれる濃い色のトパーズは、オーロプレート産のものが中心です。

オーロプレート産の褐色がかった、いわゆる"シェリーカラー"と言われる色のトパーズは、基本的に非加熱と思われますが、加熱されている場合、褐色がかっていない、真ピンクのものになります。鑑別書にも"通常、加熱されています。"と必ず記載されます。

無処理のインペリアルトパーズを選ぶポイントとして、真っ赤、真ピンクのインペリアルトパーズが"非加熱"を謳って販売されている場合、処理石を疑いましょう。そして、AGL加入団体(中央宝石研究所、日独宝石研究所等)の鑑別結果があれば、コメント欄をご確認ください。"通常、加熱されています。"の文言は、非加熱の証ではありません。明らかに加熱されているものでも同じコメントが入ります。そういうものは加熱を疑ってください。

本当の無処理のものは、そもそも"通常、加熱されています。"のコメントは入りません。

なお、パキスタン産のピンクトパーズは非加熱が多いです。

この石は非加熱のインペリアルトパーズです。日独宝石研究所の鑑別書に"通常、加熱されています。"のコメントはありません。イエローがかった濃いピンクが特徴です。惜しくも"レッドトパーズ"には届かないです。

鉱物名:トパーズ
宝石名:インペリアルトパーズ
組成:Al2SiO4(F, OH)2
(F<OH)
重量:0.716ct
産地:Ouro Preto, Minas Gerais, Brazil
鑑別:日独宝石研究所

Default
  • File

    Peak2

    2019/01/30

    凄い濃い色ですねー♪ いい!
    やっぱり同好の方のコレクション拝見か1番収集意欲あげますな

    返信する
    • File

      shm

      2019/01/30

      ありがとうございます😊仰る通りで、私も他の方が展示されているものを拝見して知らないものであれば調べてみて、運良く見つけては入手して、を繰り返しているうちに色々集まってきました^_^;

      返信する