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カルノタウルス
 獣脚類/ネオケラトサウルス類/アベリサウルス科/値頂:7.5m
 名前の意味:肉食の雄牛
 1億1,200万~9,400万年前/算出ツ:アルゼンチン

 南アメリカ産の大型獣脚類。北半球ではジュラ紀末までに姿を消したケラトサウルス類から分岐し、その後も南半球で繁栄したアベリサウルス科の代表的な恐竜。今のところほぼ完全な骨格が1体だけ見つかっている。
短くて頑丈な作りの頭骨と、発達した筋肉がついていたと思われる頸椎(けいつい:首の骨)を持つこの恐竜は獲物に噛みつくと、強靭な首の力で頭を激しく振り回して、、肉の塊りを食いちぎっていたのだろう。奇妙な牡牛のような尖った角は、敵を威嚇したり、武器として使ったかもしれないが、異性を引き付けるための道具だったというまったく別の考えかたもある。
前足が極端に短く、まるで肘の先にすぐ指がついているような格好だが、どうしてこれ程短くなったかは謎である。手には4本の指があるが、実際に指としての機能があったとは考えにくい。可動性が不明だけれど、両掌をいっぱいに広げると案外派手な色彩があって、個体ごとに違う色や模様があって、異性に対するディスプレイの役割があったりして…

頭骨の周辺から見つかった皮膚の印象化石(実際の皮膚の化石ではなく、皮膚が押し付けられた凹凸がついた泥岩の化石など)からするとカルノタウルスの皮膚は粒子の荒い鱗で覆われたものだったようだ。

以上解説参照

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    CRASH AND BURN 場外劇場

    2024/05/09 - 編集済み

    昔はカルノサウルス類があったはずですが学説が変わったんでしょうかね?

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      Mineosaurus

      10 days ago - 編集済み

      コメントありがとうございます。面倒なところですが、カルノサウルス類というのいうのはカルノ(肉食の)サウルス(トカゲ)という一群です。つまり肉竜類という広いくくりですね。その中にはたくさんの肉食恐竜が入ってしまいます。昔ヒューネという人が所属不明の肉食恐竜をまとめておくために作った概念らしいですが、いつの間にかその下方分類に例えばアロサウルス下目とかカルノタウルス(肉食の雄牛 このカードのカルもともとはノタウルス)が所属するアベリサウルス科をまとめるようになりました。もともとは学者が発見した化石の分類上作る整理のための概念ですから、幾通りも出来上がってしまいます。肉竜類の中にはその特徴が非肉食恐竜と思われるものも入っていたりして混乱するので、そういう概念を作ってよくわからないものをしまうつもりだったみたいです。昔、メガロサウルスしか発見されていないとき肉食と思しき骨は全てメガロサウルス一種に放り込まれていてゴミ箱みたいになっていました。今科学が進んで分類が細かくなり、不明なものの整理の仕方も変わってきて、一応肉竜(カルノサウルス)はいわゆる肉食恐竜の上位概念のようになっています。だからカルノタウルスはカルノサウルス類のアベリサウルス科になりますね。枝葉を全て切り取って説明いたしました。ちと乱暴ですが、そういうことです。 ありがとうございます。

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    CRASH AND BURN 場外劇場

    10 days ago - 編集済み

    これは勉強になりました。
    でも「サウルス」と「ノタウロス」は紛らわしい。

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      Mineosaurus

      10 days ago

      そうですね。( ´艸`)ごめんなさい修正した時の誤植で「カルもともとはノという変な記述になってました。高齢ですのでよくやらかします。

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