FAVORITE COLLECTION Tyrannosaurus Skull & Jaw

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教育教材や学習用ソフトを中心に開発販売している会社の社長さんにいただいたもの。頭部のアングルが決まると体に動きが出てくるので、図録以外の画像制作にはよく参考にします。10分の1スケール。
改めて見るとティラノサウルスの歯列は切り裂くというよりも、ひと噛みで深く獲物の肉を方で抜くように切り取る構造と言える。頭骨の開口部から盛り上がる異様に厚い顎の筋肉は他の同じくらいの体格の肉食恐竜に比べても群を抜いている。強靭な後頭部とい頸部の筋肉と顎の筋肉が異常に発達し、後方に強烈に引っ張られるような構造で、幼児期から急激に巨大化するため、筋力が異常に早く発達する。眼窩が後方に引かれる。徐々にそれが両眼視が可能な位置まで来た時ティラノサウルスは大人になる。
両眼視ありきではなくて、トロ―ドン科の恐竜のような両眼視による狩りを行うための両眼の位置の発達とは異なる変異ではないかとふと思った。

そういう想像を広げる根底にはこのレプリカの精緻な仕上がりがあってこそだね。誰もが実物大の頭骨を見るために足繁く博物館に通えるわけではないしね。

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