53 ステゴサウルス (STEGOSAURUS) 蚤の脳ミソ?

0

ステゴサウルス (Stegosaurus)

 鳥盤類/剣竜類/ステゴサウルス科/体長:9m/名前の意味:屋根トカゲ
 1億5,400万~1億4,400万年前/産出地:アメリカ

 北アメリカ産の大型剣竜類。最も進化した最大の剣竜類で、骨格が発見された時の状況から、おそらく背中には長さ1mにもなる皮骨板(ひこつばん)と呼ばれる骨質の板が交互に並んでいたと言われている。
化石からは、皮骨板には欠陥が通っていたと思われ、体温調節の役目を果たしていたと考えられているが、鮮やかな色がついていて、異性を惹きつけたり、敵を脅かしたりするために使われたという意見もある。いずれにしても板の列は交互に並んでいた方が確かに都合が良さそう。
尾には棘(とげ)が生えており、それを振り回して肉食竜からの攻撃から身を守ったのだろう。
最新の研究からは尾の棘は、敵を突き刺しやすいように横向きに生えていたとみられている。その数は2対が一般的だが、中には4対の棘を持つ仲間もいたようだ。
喉や腰のあたりを保護するために皮膚の表面、あるいは皮膚の下には(化石の痕跡だけでは皮膚の下にあったものか上にあったものか定かではない。)鎖帷子(くさりかたびら)のように鱗甲を持っていたとする説もある。
そして、ステゴサウルスの脳のサイズはもはや伝説的で、体長9mの巨体に対してクルミ1個の大きさであった。

映画『ジュラシックパーク』で巨大な倒木の洞に逃げ込んだ女性考古学者をその尻尾の棘を水平から縦に角度を変えて突き刺すシーンがあったが、そんな対象把握能力と攻撃応用能力は持てなかった。そして他の肉食恐竜よりも早く、記憶が途切れ、何をしていたのかわからなくなったことだろう。『ここはどこ?あたし何してたのかしら?』てなもんですね。

Default