46 サウロルニトレステス(サウロニソレステス) Saurornitholesutes 今昔

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サウロルニトレステス(サウロニソレステス)SAURORNITHOLESTES

獣脚類/コエルロサウルス類/ドロマエオサウルス科/体長:2m/名前の意味:鳥のようなトカゲ泥棒
7,800万~7,100万年前/産出地:カナダ

北アメリカの小型獣脚類。カナダのアルバータ州で発見された不完全な頭骨と一部の骨格に基づき、1978年に記載(学会発表)された。いまだに元の記載標本と不完全な3体分の標本しか知られていない。復元想像図を仕上げるに極めて厄介な類の恐竜。サウロルニトレステスの化石は、ヴェロキラプトルや、少し大きいディノニクスと非常によく似ている。これらの恐竜をまとめてヴェロキラプトル亜科と分類する専門家も多い。更にはヴェロキラプトルの異名に過ぎないとする方もいるらしい。
ここらで断定的な意見を述べる方が問題になりやすい。もし、完全な頭骨が発見されて、それに近年メキシコで発見された、この恐竜の近縁種と思われる歯のようにそこに溝があり、毒牙のように獲物に噛みついて毒を注入する機能があったらどうする?
骨格のつくりから細菌を培養する袋か何かの機能が発見されたりして…
恐竜の骨格は発掘から、骨格として修復するのに数十年から場合によっては100年レベルの仕事だそうだ。もうすでにどこかの博物館の研究施設の棚にまだ未処理のまま眠っているかもしれない。

乏しい化石標本データには、羽毛の印象はない。だけど、まあ、一度は描いてみる。カードに画像提供した同じスケッチから描いた。羽毛付きも展示。

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