Fanny・ Mendelssohn-Hensel  GHMBERMUSIC

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ファニー・メンデルスゾーン ヘンゼルの室内楽

 

その才能はピアノ曲、室内楽において弟フェリックスを凌駕するものをを持ちながら、当時の女性の地位格差によって、常に男性の一本歩二歩も後ろを歩かざるを得なかったファニー・メンデルスゾーンの室内楽にようやく陽が当たるような時代が来たということです。ここで聴くことのできるピアノ四重奏曲、弦楽四重奏曲、ピアノ三重奏曲。ととりわけピアノ三重奏曲は作品11として記録されているファニーの最も成功した音楽だといっても過言でないと思います。
これらの3曲はどれも素晴らしい音楽ですが、このトリオはフェリックスの2つの作品と比しても遜色はない。
あまり健康的であるとは言えなかった弟の名声を支え、弟の作品に影響を与え続けながら決して表に出ようとしなかった女性のこれらの作品は一度は聴いてみる価値がある。ピアノトリオのための音楽はモーツァルトをはじめ19世紀の音楽家が必ずと言ってよいほど作曲しており、層は厚いですが、それでも素晴らしい。

ピアノ三重奏曲についてはLabのブログで別に紹介したいと思います。

ピアノ四重奏曲変イ長調(1822)(後期のモーツァルトっぽい佳品とても協奏的ファリックスにはないアプローチ)

1.アレグロ モデラート
2.ラルゲット-ドッピオ モヴィメント-テンポ プリモ
3.テンポ ディ メヌエット-プレスト

弦楽四重奏曲 ホ長調(1934) 世界初の録音

1.アダージオ マ ノン トロッポ 同じ女流のカレーニョのテーマに似たフレーズ。と思ったけど、後で聴きなおしたら、まったく違ってた。これはフェリックスの交響曲第5番(宗教改革の」第3楽章アンダンテのテーマですね。ごめんなさい。
やはり弟とのつながりがあったことが自身の作品として今まで未公開にしたていた理由なのかなぁ。よくわからない。)

2.アンダンテ エスプレッシーヴォ
3.アレグレット
4.アレグロ モルト ヴィヴァーチェ(フーガ!)

https://youtu.be/Qq82X36Ii_0?si=9oFb8PPA9IZjrkBB

ピアノ三重奏曲ニ短調 OP.11(1846-47)

1.アレグロ モルト ヴィヴァーチェ
2.アンダンテ エスプレッシーヴォ
3.リード.アレグレット
4.フィナーレ.アレグレット モデラート

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