36 ランベオサウルス (Lambeosaurus)上(英語版)下(日本語版)

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ランベオサウルス

鳥盤類/鳥脚類/ハドロサウルス上科/体長:15m/名前の意味:ランべ(人名)のトカゲ
8,400万~7.100万年前(白亜紀終期)/産出地:カナダ、アメリカ、メキシコ

北アメリカの大型鳥脚。鶏冠(とさか)が高く、突起のあるタイプと、鶏冠が低く突起のないタイプの2種類の頭骨が知られている。かつては種の違いとされていたが、現在では雌雄の差に過ぎないとされている。一般的に雌を惹きつけるための装飾のセオリーに従えば、高くて大きな鶏冠のある方が雄だと考えるのが順当。(現代の鶏を見れば想像できるね。)オス同士の差別化はおそらく鶏冠の立派さやその彩色の鮮やかさなどによって決まっていたのではないか。
(これを認知する視覚細胞の発達があったとされていることが前提だけどね。)
鼻道が鶏冠の中を通っており、それを共鳴させて大きな音を出していた可能性が高い。ランベオサウルスもその音によって危険の共有や求愛行動をとっていたのではなかろうかと推測される。白亜紀が終わるその寸前の時代は色彩と音にに溢れた生き物の謳歌が観られた時代だったのかもしれない。

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