26 エオラプトル(Eoraptor) 最初のラプトル上(英語版) 下(日本語版)

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エオラプトル
 獣脚類/体長:1m/名前の意味:夜明けの泥棒(簒奪者=さんだつしゃ)
 2億2.700万~2億2,400万年前/産出地:アルゼンチン(南米)

ラプトルの和名についてはいろいろの解釈があるが、オヴィラプトルのように他の恐竜の卵を狙っていた卵泥棒的なこすっからいイメージを強調した訳としては、適正だとは思うが、オヴィラプトルの仲間には上顎に卵の殻を割るために特化したような歯がついていて、そちらのイメージが強い。
この恐竜は小型には違いないが、歯は肉食系であり、その意味でもっと広い”簒奪者”(命を含めて奪うもの)という意味に捉えるべきだろう。
この恐竜は南アメリカ産の獣脚類であり、アルゼンチンにある発掘現場で、調査員が投げ捨てようとしていた石にたまたま頭骨が入っているのが発見された。眼窩(がんか=目の入る穴)がq大きいことから子供のエオラプトルだったという説もある。化石からは、原始的な特徴が多くみられ、上顎の前方には草食性の竜脚形類のような歯、後方には肉食獣脚類のような歯という具合に、2種類の歯を持っていたこと、仙椎(せんつい=腰の背骨)が3つしかないこと、頭骨には鳥盤類にも通じる特徴も見られ鵜ことなどがその例である。
化石には体毛の痕跡はなく、この絵を基本とした最近のリメイクも敢えて体毛は描いていない。

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