項劉記

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コーエー(当時光栄)のPS1用SLG「項劉記」の盤面(通常版)
PC(SFC)版からの移植

タイトルそのまま、項羽(楚)と劉邦(漢)の戦いを描く
既に秦は滅んでおり、項羽の論功行賞がなされた後(紀元前206年)から始まる
最初は圧倒的に項羽勢力が強いが、次第に劉邦勢力が巻き返し、最後のシナリオでは垓下で項羽が包囲された「四面楚歌」になる変遷が面白い
ただ、一枚マップになり戦術が重視される一方、内政、人事が簡略化されており、特に政治に長けた人物(代表として蕭何)の影が薄くなっている点は否めない
いずれにせよ、同社発売「三國志」シリーズと異なり、シリーズ化されず本作のみに留まっているため、秦末期前後のSLGファンにとってはいまだに貴重な作品

PC版と基本的な仕様はほぼ同じだが、人物情報の列伝(プロフィール)追加および一部の歴史イベント(主に残虐な描写を含むイベント)が変更されている
メイン画面の全体マップが斜め視点(配置)になり一見3Dにも見えるが、実際は回転できず2D画像
PC(SFC)版で慣れているとかえって距離感が掴みにくいかもしれない
デフォルトで聞けるサウンドウェア再生モードが搭載されておりお得感がある(ただし音楽CDとしての再生はできない)
収録曲数は15曲でおそらく音源はサントラCDと同じ

写真4:付録の地図(通常版にて確認)
※定番シリーズには付属しない

https://muuseo.com/Enban_jin_A/items/324

項劉記
コーエー(当時光栄)のPC用SLG「項劉記」のサウンドトラックCD盤面 収録曲数15曲 長谷川智樹が担当 BGMの構成は「三國志3」と似ており、自勢力の大きさ(支配都市数)や戦場での戦況(優勢、劣勢)によりBGMが変化し、項羽、劉邦それぞれの全曲が収録されている(ただし「項劉記」には戦況の均衡時BGMは無い) 中国語のボーカル曲「四面楚歌」がある 好みが分かれるところだが、劉邦よりは項羽で暴れまわるのが面白い(戦術重視の)ゲームであるため、項羽側のBGMの方がカッコ良く個性的な曲が多い印象 写真5/6:PC98用ゲーム「項劉記」のパッケージ 写真7:PC98用ゲーム「項劉記」の付録 https://muuseo.com/Enban_jin_A/items/399 https://muuseo.com/Enban_jin_A/items/325
https://muuseo.com/Enban_jin_A/items/324

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