岩崎良美「唇に夢の跡」

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岩崎良美さんの6枚目のオリジナルアルバム
もともとデビュー時からヨーロッパっぽい雰囲気を
意識した楽曲が多いヨシリンのアルバムですが
このアルバムはそういう雰囲気をキープしつつも
少しシティポップぽい路線に方向変換しているような気がします。

アルバム中唯一のシングル曲であり
オープニングナンバーでもある
「恋ほど素敵なショーはない」は
相変わらずのオシャレさに加え
これでもかと言わんばかりの
透明度の高いヨシリンの歌声が何とも心地よすぎる1曲です。
洒落てて心地よすぎるがために
気持ちよく聴き流してしまい
インパクトに足りような気もしてしまいますが…
でも間違いなく噛みしめれ噛みしめるほど
味の出てくる曲だとは思います。

他のアルバム曲もとにかく透明度が高くて
艶やかなヨシリンの歌声を最大限に引き出すような
楽曲ばかりなので聴き心地は抜群です。
でもこれまでであれば
わかりやすいおフランステイストだったり
地中海っぽい雰囲気を前面に出した楽曲で
押しまくってくるものが多かったのですが
今回は楽曲に関して言えば
これまでのアルバムとは少し異なるような気がします。

A-2「気まぐれな時間」とか
A-5「唇に夢の跡」、B-1「クリスマスまで待てない」
B-3「朝陽のプリズム、B-4「まぶしい恋」
B-5「時さえ色あせるほどに」
このあたりはこれまでのアルバムでも
いかにもありそうな感じの曲ですが
それ以外の
A-3「who!」、A-4「優しい関係」
B-2「冷たい妖精」とかは
もっと都会っぽいシティポップですよねぇ
これはこれでいいですね!

というわけでこれまで以上に
いろんなヨシリンの魅力をまだ引き出したアルバムだと思います!
個人的な好みだとアルバム唯一の尾崎亜美作品の
A-3「who!」はちょっとダークでシリアスで
文句ナシにカッコいいと思っています!

1983年3月21日リリース

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