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- 3F 昭和のレコード 邦楽編
- 石川優子「YUKO LOVE FEELING」
石川優子「YUKO LOVE FEELING」
1980年発売の石川優子さんのセカンドアルバム
少しばかり方向性のあやふやだったデビューアルバムに比べると
いかにも当時のニューミュージックっぽい楽曲に溢れていて
シンガーソングライターの石川優子さんっぽい
雰囲気になってきたといえるアルバムかと思います。
でも全10曲中、優子さんの作曲したものは5曲。。。
後のアルバムを知っていると
楽曲に関してはまだまだ優子さんらしさに溢れる…とまでは
いかないかもしれません。
それでも優子さんらしい伸びやかでキメの細かい歌声は
十分すぎるほど「らしさ」満点で
聴き心地は最高です!
オープニングは軽快なテンポの
「終りのないLove Song」から始まります。
この曲は優子さんの作曲ですね。
初期の優子さんらしい明るさとポップさを兼ね備えた曲です。
優子さんらしい…というのもありますが
いかにも80年代前半のニューミュージックらしいと言えますねぇ
この曲聴くと当時の空気感がリアルに思い出されます。
A-2「思い出模様」、
A-3「灯りを消して」と優子さん作曲の作品が続きます。
A-2はこの時代のフォークっぽい部分とニューミュージック系な部分が
絶妙にブレンドされた曲でなかなかの良曲です。
A-3は少しダークな歌謡曲っぽさが織り込まれた曲ですね
A-4、「あなたの心のかたすみに」
A-5、「ジュスティーヌ」は大村雅朗さん作曲で
この時代の清純派アイドルのアルバムに入っていても
おかしくないような王道の爽やかな曲ですが
優子さんが歌うとその辺のアイドルでは絶対に真似できない
スケール感が出ると思います。
これ、いいスピーカーで存分に味わうと気持ちよいのですよ~
B面のスタートは優子さん作曲の「二人の朝に」です。
この曲のAメロっていかにも優子さんの曲っぽいメロディで
何とも耳に心地よいのです。
B面の1曲目にしては地味目かな…とも思いますが
優子さんの歌声をしっかり聴かせるという意味では
この曲順もいいかもしれません。私は結構この曲で引き込まれます。
B-2はアルバム中唯一のシングル曲
「クリスタル・モーニング」です!
小田裕一郎さんの曲ですねぇ
コルゲントローチのCM曲でもあります
私が一番最初に耳にした優子さんの曲っておそらく
当時のCMで聴いたこの曲なんですよねぇ
この曲のサビは優子さんの歌声のいいところを
存分に発揮していると思います!
幼心に「うおーいい曲だー」って思ったのを覚えていますものー
(当時10歳!)
ちなみに余談ですがこの曲のあとにコルゲントローチのCM曲になったのが
これまた私の大好きな柏原よしえさんの「第二章・くちづけ」なんですよねぇ
だからコルゲントローチのCMって私にとっては神様みたいなものです(笑
もちろん当時はめっちゃコルゲントローチ舐めてました(笑
余談ついでにさらに話が逸れますが
小田裕一郎さんの曲って私好みの名曲が多いのですよ
一番に浮かぶのは石川秀美さんの「ゆ・れ・て湘南」で
あとは聖子さんの曲が多いかな…「青い珊瑚礁」、「風は秋色」、「裸足の季節」
あ、そうだそうだトシちゃんの「グッドラックLOVE」も名曲だし
杏里さんの「CAT'S EYE」も小田雄一郎さんだ…名曲揃いですねぇ
でもそんな錚々たる名曲群に負けない程
「クリスタルモーニング」もめちゃくちゃ名曲ですよ!
続いては大村正朗さん曲の「目をそらさないで」
これまた優子さんの歌声の真価が発揮される壮大なスケール感のある曲です。
サビのメロディの伸びやかさを聴いていると
優子さんの声の艶やかさも存分に味わい尽くせます!
B-4はちょっと軽快なリズムの「Stirring Summer」です。
こういう曲がシンデレラサマー前後になるともっと増えてくるのですよねぇ
で、夏っぽいキャラが何となくついていくわけですねぇ
個人的には優子さんは「真夏」ではなくて
もっと爽やかで透明度の高い「初夏」のイメージかなぁ
ラストは優子さん作曲の「Farewell」で締めくくります。
これがアルバムの最後を飾るにふさわしい壮大なバラード曲です。
この頃は後のアルバムに比べるとバラード曲が多い印象です。
優子さんの歌声を堪能するには非常に良いですが
後のアルバムを知っていると
もっと優子さんらしいポップな曲もたくさん聴きたいなぁ…とも思ってしまいますね。
でもこの時期ならではの味わいもたくさんあるので
やはり私にとっては外せない1枚になってしまっています。
1980年5月1日リリース