DIO「The Last In Line」

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ロニー・ジェイムス・ディオ率いる
「ディオ」の2枚目のアルバム

レインボー、ブラックサバスと渡り歩いた
ロニーが自分のバンドとして満を持して出した前作より
確実にパワーアップしてブラシュアップされた
文句ナシの完成度の2ndアルバムです。

レインボーの頃と同じくいわゆる「様式美」を追求した
典型的なヨーロピアンハードロックスタイルなのは変わりませんが
確実にスピーディー&メロディアスに進化しています。

A-1の「We Rock」がまさにオープニングにふさわしく
インパクト絶大です!
こういうダークでスピーディーな曲はたまりませんなぁ
この趣味趣向は私も10代のころから変わらんな…(笑

A-2のタイトル曲「The Last in Line」は
シングルカット曲でもあり少しスピードは抑えめで
哀愁を漂わせるメロディが印象的な良曲です。
ディオのシングル曲としては最もチャートアクションのあった曲ですね。
静かな歌出しからヘヴィな典型への切り替えが
正に様式美を追求するバンドらしい美しさです。
これもサビ前のダークなメロがたまりませんねぇ
またヴィヴィアンのゴターソロがいい!!!

A-3「Breathless」はミディアムテンポで
ビートの効いたナンバーです。
同じようなテンポなのに
明らかにLAメタル勢とは異なるアプローチは
何とも興味深いですねぇ
あ、でもLA勢でもドッケンあたりとは共通点があるかも…
何にしてもネクラな私はこういうダークなほうが大好きです!

A-4は「I Speed at Night」
これがタイトル通りスピーディーでくっそカッコいいです!!!
そうそうそうそう!こういうのを待ってました!
ダークでマイナーでスピーディーでメロディアス!!!
ヴィヴィアンのギターワークも冴えわたります!
ソロもいいけどリフがカッコええ~
いやーこれはマジで文句なしにいいですよー

A-5はいったんスピードダウンして
ちょいヘヴィめな「One Night in the City」
これもディオらしい1曲です
ロニーの歌唱力はこういう曲で冴えわたりますねぇ
「ヘヴィメタなんてシャウトしてればいいんでしょ?」と
思われがちな部分もありますが
上手いボーカルが歌うと曲が激変しますからね!
で、ロニーはそういう力を十二分に持ったヴォーカリストです!

B面の1曲目は「Evil Eyes」から
さぁこれもなかなかスピーディーな曲で
一気に盛り上げていきますよ!
意外とキャッチーなメロディラインで
ちょっとらしくないような気もしますが
これはこれでやはりカッコいいです!!!
この曲のヴィヴィアンのソロ!くっそいいですねぇ~エキサイテング!
これがシングル曲でもよかったのでは????

続いてこれもなかなかキャッチーな「Mystery」
A面に比べると随分明るくてとっつきやすい曲が続きます。
いや、でももちろん
アメリカンみたいに底抜けに明るくはないのですが…
でもこういうのも意外と似合うのか…
1stや3rdではこういうアプローチはないですよねぇ

続くB-3は少しヘヴィめな「Eat Your Heart Out」
いやでもなんだかB面に入ってから
どれも妙に馴染みやすいメロディに聞こえてくる気が…
もちろんカッコいいのですがちょっとライトすぎませんか???

しかしながらラストB-4はディオらしい
壮大な大曲です「Egypt (The Chains Are On)」
おごそかないかにもエジプトらしいオープニングから
ダークなリフでヘヴィに始まります!
あぁ安心した…やっぱりこうじゃないと…(笑
ほぼ7分の大曲ですが全く間延びした感がありません
ずっと張り詰めたテンションえお保ったまま
聴き続けることができます。
途中のスローダウンする部分も含めてメリハリが効いていますね!
聴きごたえ十分でラストを飾るにふさわしい曲です。

。。。という感じで「あっ」と言う間に全9曲終わります。
退屈する部分なんて欠片もありません!
文句ナシにいい1枚だと思います!名盤です!!!

1984年7月2日リリース

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