Rainbow「Rising(虹を翔る覇者)」

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レインボーとしては2枚目のアルバム
細かいことを言えば前作が
「Ritchie Blackmore's Rainbow」名義で
今回が「Blackmore's Rainbow」名義なのだそうです。
まぁどちらにしてもバンドというよりは
リッチーのソロプロジェクトですね
そういう体制なので前作のメンバーから
リッチーとロニー以外は全て入れ替わりました(苦笑)
でも今回からあのコージーパウエルがドラムスとして参加しています。
リッチーとロニーとコージーですよ
正にこれ以上の組み合わせがあるのか?と言わんばかりのメンツです。
あまりにこの3人の存在感が大きいため
当時は「三頭政治」とも言われたそうです。
その3人はしばらく組み続けることになるのですが
ベースのジミー・ベインとキーボードのトニー・カレイは
スタジオアルバムとしてはこの1作のみで解雇されています。

で、この「Rising」ですが
1曲のボリュームがあり過ぎて
全6曲となっています。
いやミニアルバムではないですよ
ちゃんと33回転12インチのフルアルバムです。
1曲が長いのです!
そのうち4曲がA面に収録され
B面は2曲です。
で、その2曲が両方とも8分超えです(笑

まぁ曲の長さの問題はともかく
どれもこれも名曲揃いで
初期のレインボーを代表する曲ばかりです。

A-1の「Tarot Woman」が幻想的なキーボードソロで始まり
各パートが入って来るといきなりレインボーサウンド全開です。
しかしコージーのドラミングは存在感ありますね!
楽曲の迫力が明らかに前作よりグレードアップしています。
レインボー。。。いやリッチーの考える
「様式美」の世界がこれでもかと言わんばかりに炸裂しています
で、文句ナシにカッコ良いです。

もちろんこの曲だけでなく
続くA-2「Run with the Wolf」も同様です。
A-1と異なり軽快に歩くような心地よいリズムも気持ち良いです!
でもしっかり曲構成はレインボーらしい組立てです。

A-3「Starstruck」も軽快な跳ねるリズムが
むっちゃくちゃ気持ち良いです
いやこれは聴いててもそうですが
演ってるほうも楽しいでしょうねぇ…
しかしロニーのヴォーカルも前作以上にいいですねぇ
いい意味で力が抜けている感じで歌い上げます!

続く「Do You Close Your Eyes」は
このアルバムの中で唯一3分を切る短い曲ですが
キャッチーでポップでわかりやすくカッコ良い曲です!
壮大な様式美を追求した曲ももちろん良いですが
こういうストレートな曲もめっちゃくちゃいいです!!!

B面は打って変わってレインボーらしい
壮大な大曲が2曲続きます。
まずは「Stargazer」これも初期のレインボーを代表する曲ですねぇ
レインボーのベストアルバムはCD時代になってから
いろいろなものが出ていますが
まずかなりの確率でこの曲が入ってきますね
この時代のバンドサウンドが好きな方なら
間違いなくハマる曲だと思います。

そして「A Light in the Black」
これもレインボーと言うかリッチーらしい大曲です。
「Stargazer」よりもさらにスピーディーで
スリリングなので個人的にはかなり好きな曲です。
やはりこれもリッチーはもちろんですが
ロニーとコージーがだからこその曲ですね
ライブで聴いたら相当盛り上がる曲だと思います。
この曲のキーボードソロ&ギターソロぶちカッコええです。

…というわけで全6曲なのですが
めちゃくちゃ濃度の高い
濃いアルバムです!
この時代のハードロックサウンドが好きな方なら
かなり高い確率で気に入ると思います。
もちろん私もかなり大好きな1枚です!

1976年5月15日リリース

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