VAN HALEN 「Fair Warning(戒厳令)」

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1981年発表のヴァンヘイレンの4thアルバム
実はこのアルバム、デイヴが在籍中の6枚のアルバムの中で
唯一、トリプル・プラチナに達していないのだそうです。
アメリカでのプラチナディスクは100万枚だから
300万枚に届かなかったってことですかね
それでも全米5位ですし、
ダブル・プラチナには達しているのだから十分売れているのですが…
確かにこのアルバム、キャッチーな曲は少ないのですよねぇ
でも5thダイヴァーダウンや大ヒットした1984よりも
ずっとハードで通好みな内容なのではないかと思います。

A-1の「Mean Street」のイントロから
エディーのタッピング&スラップ奏法でいきなりぶっ飛ばしますよ!!!
当時、「これ?どうやって弾いているんだよ????」って
全世界のギター小僧どもが驚いたはず!!!
しっかし、ソロもすごいんだけどエディーの本当にすごいのは
リフだと個人的には思います。
こんなカッコ良いリフというかバッキングができるギタリスト
本当に他にはいないと思います。
で、そこに乗っかるのがダイヤモンド・デイヴのヴォーカル!!!!
もうたまらんわい!!!!
この曲もちっとヘヴィ目でシングル向けではないと思いますが
このアルバムからの最初のシングルカットはこれなんですよねぇ
いやー、攻めてるよなぁ…

A-2はこれまたミディアムでヘヴィ目な「Dirty Movies」
これもエディのギターワークが冴えまくっていますねぇ
これ演奏する方ならわかると思うのだけど
この曲、ギターはもちろんだけど
各パートそれぞれかなり難易度高いですし
また合わせるの大変な曲ですよ
これをなんでもなくサラッと演るのだからスゴイよなぁ
しかしこれもカッコ良すぎるなぁ…

A-3「Sinner's Swing!」はお得意のブギというか
スウィングのリズムで押しまくります!
こういうノリノリの曲がやはり「らしい」ですよねぇ
デイヴのヴォーカルも生き生きしているし
ギターソロはまさに自由自在に歌い上げる感じです!
ここまで3曲、全く隙がなく押しまくりですね!!!!

A-4「Hear About It Later」はちょっとウォーミーな感じの
渋めの1曲ですがこういう曲も必ず1曲入ってきますよね
だからとってもヴァンヘイレンらしい曲だなぁ…と思ってしまいます。
A面は押しまくりながらも微妙に緩急もあって
あっと言う間に引き込まれテンション上がりっぱなしで終わります!

で、B面1曲目は「Unchained」です!
このアルバムで唯一というか比較的キャッチーな曲かな…
わかりやすくストレートにカッコ良い曲ですね!
ここまで聴いてて思うけど
やっぱりデイヴのヴォーカルだから「らしい」のですよねぇ…
エディーのソロも短めですが密度濃くて最高です!

B-2「Push Comes to Shove」はガラッと雰囲気を変えて
ダークな感じで渋く始まります。
こういうブルージーなのもいいですよねぇ
この曲が入ることによってアクセントにもなりますね!
こういう渋めの曲もさらりとこなすのですよねぇ
またこれがカッコいいんだ…ほんとスゴイよなぁ

B-3「So This Is Love?」で再びテンション上げていきますよー
とはいってもヘヴィ目ではなく
軽快なロックンロールナンバーです!
自然と体が動きますよ~
デイヴのヴォーカルはこういう曲でさらに存在感を増しますね
で、相変わらずエディのギターワークは聴きごたえ満点です!

B-4「Sunday Afternoon in the Park」
タイトルから想像するのとは全く異なり
ダークでヘヴィなインスト小曲です
で、これがB-5「One Foot Out the Door」へのプロローグとなり
そのまま重なるように繋がっていきます。
ここからはアルバム全体の雰囲気通り
ハードでヘヴィな展開で締めくくります。
エディーがラストスパートと言わんばかり弾きまくりながら
フェイドアウトしてアルバムは終了です。

これでもかとこれでもかと言わんばかりに
頭を揺すられるような刺激的なアルバムです!
デイヴ在籍時のヴァンヘイレンが好きな方なら
このアルバムの評価は相当高いはず!!!

私はもちろん文句ナシに大好きな1枚です!

1981年4月29日リリース

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