Cozy Powell「TILT(サンダーストーム)」

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ロックドラムヒーローのパイオニア
コージーパウエルのソロとしては2枚目のアルバム

私がこのアルバムを聴くきっかけになったのが
高校生の時に行きつけというか、たまり場と化していた
貸しスタジオのある楽器店があって
そこで仲良くしてもらってた
フュージョン系の社会人バンドの人たちが
めっちゃしっとりとしたカッコ良い曲演ってて
「これ誰の何の曲なんですか????」って教えてもらったのが
このアルバムのA-2「Sunset」だったのです。

私のイメージとしてはコージーパウエルって言うと
「レインボーのドラマー」というイメージなのですが
それ以前にはジェフベックグループのメンバーでしたし
その他にもいろんなバンドやセッションに参加して
非常に精力的に活動しているスーパードラマーです。

このアルバムでもコージーの人脈の広さならではの
いろんな超一流のミュージシャンが参加しています。
で、きっかけとなった「Sunset」のギターはあのゲイリームーアです。
そりゃ1度聴いて気に入るはずだわさ(笑
それまでに既に結構ゲイリーのアルバム聴いてたし
ここにもアップしていますがインスト曲も秀逸なのは重々わかってますし…

ゲイリーはもう1曲、参加していて
それがB-1の「The Blister」で
こっちではこれでもかといわんばかりに激しく弾きまくっています!!!!
これがまたどちゃくそカッコ良いのです!!!
この頃、ゲイリーはマネージメントの問題等で
自分のバンドが上手くいってなかった時期と聞いたことがありますが
その鬱憤を晴らすかのようなプレイです!もう最高です!!!

で、大物ギタリストはゲイリーだけではなく
超大物と言えるジェフベックも2曲参加しています。
A-1「Cat Moves」とA-4「Hot Rock」です。
それぞれ曲のタイプは異なりますが
いかにもフュージョン期のジェフベックらしい
独特の世界観の曲です。
コージーとしてはこの2曲がこのアルバムの中では
かなりうお気に入りのようです。

で、全8曲中の残り4曲はインストではなく
ボーカル曲なのですね
これがまた渋めなのもあり妙にキャッチーなのもありで
なかなかバラエティに富んでいて退屈しないのです。
個人的にはA-3「Living a Lie」がソウルフルで好きですねぇ
コージーの存在感溢れるドラミングもマッチしてるのです!
で、感情たっぷりに歌い上げるフランク・アイエロが
むちゃくちゃいいのです!!!

さらにアルバムラストの「Sooner or Later」が
意外にキャッチーでちょっとびっくりです
で、妙にこれもカッコいいのです!
いや、これ普通にアメリカで売れそうな曲なのですが…(笑

というわけでテクニカルな玄人好みの楽曲アリの
ストレートにカッコ良いボーカル曲アリと
全く退屈しない1枚です!
ただ今聴くとそうも思わないのですが
1981年リリースの割にはちょっとサウンドが古臭いかもしれません
当時(私が聴いたのは80年代半ば)はすごくそう思いました(苦笑)

1981年6月15日リリース

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