VAN HALEN 「Women and Children First(暗黒の掟)」

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ヴァンヘイレンの3枚目となるオリジナルアルバム

1st、2ndに比べると正直に言うと少し地味な印象の3rd
…というのも陽キャでパリピな楽曲が少なく
比較的ダークな雰囲気の楽曲が多いため…

でも個人的にはこのちょっとブルージーな雰囲気の
3rdアルバムは結構好きだったりします。
ポップでキャッチーなものが多かった
カバー曲も今回はありません

A-1「And the Cradle Will Rock...」がシングル曲ですが
オープニングから妙に重々しくダークな雰囲気です。
これをシングルカットとは…
あまり積極的に「売れ線を狙ってやろう!」って感じでないのが
よくわかります(笑
それよりも自分たちのやりたい音楽を追い求めたのでしょうねぇ
でも適度に力が抜けた感じでいい意味でリラックスして
プレイしているようにも聞こえるこの曲はなかなかいい感じです。

A-2はデイヴがヴォーカルだからこそ
成り立つタイプの曲である「Everybody Wants Some!!」
エディーのウォームなギターサウンドがまたいいですねぇ
1曲目のそうですがこういう絶妙な緩さは
他のハードロックバンドではなかなかお目にかかれません
他のバンドだと同じように演っても
どうしても張り詰めたテンション命の曲になってしまいますものねぇ
このデイヴ+ヴァンヘイレンだからこその
サウンドというかノリですね!これがたまらなくいいのです!

A-3はブルージーなエディーの渋いギターで始まる「Fools」
これまたあえて少しテンポダウンしたような
跳ねるリズムで何とも心地よいノリの曲です。
こういうカラーがこのアルバムの全体的を覆っているわけです。
でもこれライブでもう少しテンポアップさせると
めちゃくちゃ盛り上がるような気がします。
でもレコードではあえてテンポを抑えているのが渋いです!
で、この曲のエディーのソロ、超カッコ良いです!!!

A-4はここでダークな雰囲気なまま
テンポアップして「Romeo Delight」
しかしこの頃のデイブの語るようなボーカル(特にAメロに多い)は
他の人にはなかなか真似できない部分ですよねぇ
で、これもまたエディーのギターソロがくっぞカッコ良いです!!!

B面はプロローグ的なインスト小曲「Tora! Tora!」で始まり
ノリノリな「Loss of Control」でなだれ込みます!
後に大ヒットする「Hot for Teacher」的な高速ブギです!
これぞヴァンヘイレン!!!
やっぱりこういう曲を1曲は入れてきますよねぇ
文句ナシにカッコ良くて誰にも真似できない1曲だと思います!

続いてはこれまた渋いエディーのアコギに
デイブのこれまた渋いボーカルが乗ってスタートする
「Take Your Whiskey Home」
いいですねぇ~このアルバム全体に広がる
このシブーいノリ…適度にブルージーで
でもしっかりハードロックで…
第一印象だとちょっと地味なイメージを受けますが
これ聴きこめば聴きこむほど味が出る曲です。
こういうノリの心地よさを追求してるわけですねぇ

次は…これは主にデイブの趣味なんでしょうねぇ
こういう曲も必ず1曲、この頃は入れてきますよねぇ
「Could This Be Magic?」
バッキングはアコギのみで
デイブのボーカルとメンバーの渋いコーラスで盛り上げます!
エディーのアコギがまたいいですよねぇ
でもやっぱりデイブの唄心溢れるボーカルが最高です!!!

アルバムのラストは「In A Simple Rhyme」
最後はきっちりゴキゲンなサウンドとボーカルで
しっかり盛り上げて終わります!
エンディングがちょっと不思議です(笑

一見確かに地味なのですが
とにかく噛めば噛むほど味が出てくる
スルメのようなアルバムです。
ある程度聴きなれてくると良さがだんだんにじみ出てきて
そうなると何度も何度も聴いてしまうようなアルバムです。

やっぱりデイブ時代のヴァンヘイレンは最高ですね!!!

1980年3月26日リリース

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