Judas Priest「RAM IT DOWN」

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メタルゴッド、ロブハルフォード率いる
ジューダスプリーストの11枚目のオリジナルアルバム

キャリアが長いだけあって
ジューダスのアルバムは70年代から現在に至るまで
数多くありますが
個人的に最強だと思っているのがこの「RAM IT DOWN」です。

前作「TURBO」ではいわゆる「ジューダスらしい」サウンドからの
脱却も試みてギターシンセも多用したモダンなサウンドに加え
楽曲も少々難解な凝ったものが多かったのですが
ジューダスのファンはロブが思っていた以上に
保守的で従来の「ジューダスらしい」サウンドを欲していたようです。
個人的には「TURBO」の路線は嫌いではないですし
好きな曲も数多くあるのですが
まぁ、確かにジューダスをガンガン聴きたい!っていうときには
よりハードでストレートにアグレッシブなものを
求めてしまいますよねぇ…

で、今回の「RAM IT DOWN」は
シンセサウンドこそ前回同様に使っていいるものの
よりエッジの効いたメタリックなサウンドになっています。
自慢のツインギターサウンドは
前作とは異なりストレートにメタルサウンドです。
で、何か吹っ切れたのか
これまでにないほどにアグレッシブに最初から最後まで突っ走るアルバムです!
ジューダスファンの間ではベストな1枚は次作の「Painkiller」を
推す声が多いですが私は「RAM IT DOWN」の方が好みです!
一言で言うと「とにかく最高です!!!」

ロブのシャウトからいきなりスピード全開で始まる
A-1タイトル曲の「RAM IT DOWN」から
もうテンション全開です!!!
そうそうそうそう!やっぱりジューダスはこうでないと!!!!
とにかくアグレッシブです。尖ってます!!!くっそカッコいいです!!!
ロブのボーカルも二人のギターもとにかくシャウトしまくりです
しかしこの曲のバトル風ツインソロはむちゃくちゃカッコいいですなぁ
おまけに超テクニカルです!

A-2はこれまたタイトルもストレートに「HEAVY METAL」
しょっぱなのソロがまたむちゃくちゃカッコいいです!
で、そこから始まるちょい速めのミディアムテンポの展開
いや~A-1みたいなスピーディなのはもちろんいいですが
こういうミディアムもカッコいい!!!
で、こういう曲だとロブの歌唱力が正に際立ちます!
うっは---ヒサビサにじっくり聴いたけどこれいいわ!!!

A-3「LOVE ZONE」もミディアムですが少しスピードダウンで
ヘヴィさをさらに増した感じですね
どうしても前作と比べてしまいますが
ストレートなディストーションサウンドはやはりいいですね!
シンセサウンドも効果的に使われているのだけど
あくまでディストーションサウンドが根本にあって
その上にシンセで煌びやかさとメタリックさを加えている感じですね

A-4「COME AND GET IT」もご機嫌なメタルサウンドです
少しテンポアップしたミディアムですね
でもある意味、ハードロックらしいリズミカルさが強調されていて
ハードなサウンドとは裏腹にメロディーは意外にキャッチーです
これも絶妙ですねぇ~
ジューダス云々というより単純にハードロックとしてカッコいい!!!

さぁて!A-1で非常にアグレッシブに攻めた割には
A-2からA-4までは「比較的」ノリやすいミディアムで繋げたのは
やはりこの曲のための布石ですよね!
A-5は名曲中の名曲「HARD AS IRON」!!!!
そうそうそうそう!これこれこれこれ!!!
やっぱりジューダスはこうでないと!!!!
いや誰が何といおうとこれがまさに
「ジューダスプリースト」!!!という1曲です。
もうこの1曲のためにこのアルバムがあるといっていいほどの名曲です!
歴代のジューダスの曲の中で
これが1番ぶっちぎりにカッコよいと個人的には思っています!
ギターソロ後の爆発音がまた効果的でしびれまくります!!!!

…正直いつも「HARD AS IRON」で燃え尽きちゃうのですよねぇ(笑

いやもちろんB面もレベルは高いのですが
「HARD AS IRON」への思い入れがちょい強すぎて…(苦笑

B-1は一気に雰囲気を変えてシリアスで厳かに始まる
「BLOOD RED SKIES」です
スローなテンポでロブがヘヴィに歌い上げます!
こういう曲の完成度は前作からかなりクオリティが上がったような気がします。
じっくり聴きこんでどっぷり浸りたくなる1曲です。
スピーディなのはもちろんいいですが
こういう曲があるからより映えるのですよねぇ
この曲は全然タイプが違いますが大好きな1曲です。

B-2も少しヘヴィめなミディアムテンポの
「I'M A ROCKER」
B-1、B-2と少しダークな雰囲気でじわっと
しかしずっしりと押してくるような感じです。

ここでB-3は「JOHNNY B. GOODE」!
あのチャック・ベリーの名曲のジューダス版です
シングル曲でもあるのですが
うまくジューダスのハードなサウンドとまとめられていると思います。
まぁロブは何でも上手く歌いこなせますから
もちろん一級品のクオリティに仕上がっています。
うん!これもこれで文句ナシにカッコいいですね!

B-4は再びヘヴィに「LOVE YOU TO DEATH」
うーん、ちょいと重苦しい楽曲をB面に集め過ぎた印象が…
それに比べるとA面はヘヴィでもキャッチーなのが多いのですよね
この曲をA-4あたりに持っていって
「COME AND GET IT」をここに持ってきた方が
バランスがいいんじゃないかとちょっと思ってしまいます。
いや、ロブとみんなが判断してこうならいいのですが…
。。。でも後半のスピードアップする部分なんてこれもカッコいいなぁ~
結局聴いていると引き込まれますね

そしてラストはめっちゃ重苦しく「MONSTERS OF ROCK」で締めくくります

。。。いやぁ。。。やっぱこのアルバム最高です!!!
やっぱりジューダスはこうじゃないと!!!
たまにとにかくこういうのを大音量で聴きながら
遠くに行きたくなるのですよねぇ。。。
(ま、今は私クルマありませんが…(苦笑))

常にこういうのを聴く…という年齢ではなくなりましたが
それでもたまに無性に聴きたくなるのです
一種の麻薬みたいなもんですな
そして強烈にトリップして気分転換するわけです!!!

1988年5月17日リリース

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