The Bangles「Different Light(シルバー・スクリーンの妖精)」

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バングルズの2枚目のフルアルバム
1982年のミニアルバムを入れると3枚目のアルバム)
バングルズと言えば数々のヒットシングルを送り出しましたが
やはり「Manic Monday」で知ったという方も多いと思います。
私もそうでした
この曲が先行シングルとなり全米2位まで登りつめ
そして「Manic Monday」を1曲目に収録したこのアルバムも大ヒット
さらにこのアルバムから3枚目のシングルとなる
「Walk Like an Egyptian」でついに全米№1の座も射止めます。
最初のヒットとなった「Manic Monday」は
あのプリンスの提供曲です。
プリンスがスザンナ・ホフスをえらく気に入って
「Manic Monday」を提供したというのは有名な話ですが
ただ、この曲自体はバングルズのために書き下ろされたものではなく
1984年にプリンス自身がプロデュースしていた
ガールズグループ「Apollonia 6」のために自身のヒット曲「1999」の
歌詞やアレンジを変更したものでした。
結局お蔵入りになっていたこの楽曲がバングルズに提供されることになったわけです。
ことの経緯はさておき、「Manic Monday」が名曲なことは間違いないですよねぇ
正直言ってプリンス本人の楽曲で
個人的によいと思うものはひとつもなくって(苦笑)
この曲の原曲の「1999」も元のヴァージョンだとまったくピンとこないのですが
バングルズヴァージョンで華麗に変身しています。
誰しもが思う憂鬱な月曜日を歌った曲ですが
歌詞をよく見ると実は憂鬱にさせているのは
月曜日よりも能天気な彼氏のほうのようですね(笑
ちなみに「Manic Monday」の最高位は全米2位で
あと一息1位には届かなかったのですが
そのとき1位だったのはプリンスの「KISS」でした…なんか悔しい(笑

私も「Manic Monday」でバングルズにはまったパターンですが
このアルバムには「Manic Monday」以外にも名曲が目白押しです。
特にA-2「In a Different Light」
A-3「Walking Down Your Street」、
A-4「Walk Like an Egyptian」の並びは最強で
バングルズらしい適度にポップで適度にロックな軽快なテンションで
これでもかといわんばかりに押し込んできます!
特に個人的には「In a Different Light」はどうにもこうにも大好きです!

B面も名曲揃いで
2ndシングルとしてカットされたB-1「If She Knew What She Wants」は
ジュールズ・シアーのカバーですが
賛否両論あるらしいですが私はバングルズらしいいい仕上げだと思います。
B-2「Let It Go」もバングルズらしい聴き心地の非常に良い楽曲です。
なんでこんなに軽快に耳障りよく仕上げられるのでしょうねぇ
真剣に聴きこんでも良く、BGM的に軽く流しても良い、優れた1曲です。
さらにB-4「Angels Don't Fall in Love」で」一気に畳みかけ
B-5「Following」でしっとりと聴かせ
B-6「Not Like You」で本来の軽快なノリでエンディングとなります。

最初から最後まで全く退屈することなく
バングルズワールド全開の1枚です!
この後に出てくるアルバムと比べても
このアルバムが一番バングルズらしいような気がします。
特にA面オープニングから「エジプシャン」までは正に「圧巻」です!

1986年1月2日リリース

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