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番外編 Cyndi Lauper 「A Night To Remenber」
えっと…なんで「番外編」かというと ここのコレクションは「昭和のレコード」という括りなのですが このシンディの3rdアルバムは平成元年5月の発売なのですね。 まぁあまり変わりはしませんが一応「番外編」ということで…(笑 昭和の終わりとともに特に日本ではレコードの姿はめっきり見なくなり 実は私も発売と同時に当時買ったのはレコードではなくCDでした。 でも後でゆっくり書きますがこのアルバムとにかく どちゃくそ良いのですよ!例え発売から30年以上経っても いまだにいつ聴いてもいいのですよ! …となればアナログで聴きたいじゃないですか… というわけで比較的近年輸入盤で入手しました。 このアルバムの国内盤って見たことないのですが あるはずなのですよねぇ…中古市場に出てこないなぁ… いけんいけん、見つけても買いませんよ…お高いでしょうし… 個人的にはシンディのアルバムで最も好きなアルバムなのですが 残念ながら前2作に「比べると」商業的にはあまりよろしくありませんでした。 あくまで「前2作に比べると」です。 普通に考えたら十分にヒットしています。(特に英国チャートでは) でも個人的にはシンディのアルバムで私はこれが一番好きなのです! それもぶっちぎりです!!! 5月の発売ですが全体的に「秋」のもの哀しさを感じます。 そのあたりがアメリカであまりウケなかった原因かもしれませんが でもそれがいいんです! シンディのむせび泣くようなハイトーンがどことなく切ないメロディに乗って どこまでも響き渡ります! テンポ的にもイントロダクション後、 A-2の最初のシングルカット"I Drove All Night"こそ 疾走感が少しありますが 他の曲はなんというか歩いている感じのテンポなのです。 もちろん、一定の歩くテンポではなくて ゆっくりもの思いにふけって歩くようなテンポや リズミカルに軽くステップしながら歩くようなテンポとか様々ですが アルバムを通じてどれも秋の街路樹の脇を 歩くようなイメージなのです。 紅葉の黄色や赤のやわらかな暖色に溢れるイメージです! (あくまで私の勝手な感想ですが) A-3の"Primitive"はレンガ敷きの落ち葉舞う歩道を リズミカルにちょっと緊迫した雰囲気で歩くイメージです! ダンサンブルでカッコ良いですよねぇ そしてA-4 "My First Night Without You" は ちょっと立ち止まりながら切なげにゆっくり歩くイメージです 足元にはプラタナスの落ち葉で溢れているイメージです! しかしこの曲はめちゃくちゃいいですよねぇ シンディのちょいハスキーな語りかけやハイトーンが 耳に切なく飛び込んできます。もう泣けますよねぇ… A-5 "Like A Cat" はまさにタイトル通り 静かにそっとでもリズミカルに歩きます。 まわりを軽快して確認しながらですね! このアルバムの日本語訳ってほとんど読んでなくって 覚えていないのですが このアルバムはどの曲も妙に情景が浮かぶのですよねぇ… それがどれも秋の風景でちょいセピア(笑 次はA-6 "Heading West" これがまた泣けて泣けて しょうがないほど切なさの溢れる曲です。 同じく秋の風景ですが夕暮れときかな… シンディの歌声って聴いたことない曲でも すぐにわかるほど特徴がありますが この曲は本当にシンディらしい声の良さを どこまでも引き出しているような気がします。 A-4と並んでこのアルバムで最も好きな曲です! 息つかせぬままA面が終わり B-1はタイトル曲でもある "A Night to Remember" これもまた文句ナシに良い曲です。 曲調はA面のイメージをそのまま引き継ぎます。 何かしながら聴き流しちゃうと 確かに同じような曲が続く…ともとられちゃうでしょうねぇ そのあたりも前2作に比べて地味に聴こえちゃうのかなぁ それでも私はこの統一されたイメージというか ストーリー性が好きですが。。。 B-2は"Unconditional Love" これも何とも切ないというか 語りかけるようなシンディの歌声が心に染みわたります! やはり全体的に以前のように「はっちゃけて」はいないのですよね このアルバムは全体を通じてどことなく切なく 少し哀しげなのです… 以前の元気いっぱいのシンディをイメージすると 確かに全然異なるでしょうねぇ でも以前だって「Time After Time」や「True Colors」で めちゃくちゃ切なく歌い上げているから このイメージだって全然シンディらしいと思います! そう言っているとB-3 "Insecurious" は 少しリズミカルでダンサンブルです。 でもやはりステップ踏みながら軽快に歩くくらいのイメージです。 決して駆け出す…とまではいきません(笑 でもこの曲がアルバムの中でちょっとアクセントになりますね! 続いて B-4 "Dancing With a Stranger" も ダンサンブルなナンバーです でも今度はちょっと歩いている最中に 袋小路で寄り道しちゃっているイメージかなぁ… (すみません、個人的イメージ過ぎてわかりにくいかと…) B-3、B-4の2曲はちょっとこのアルバムの中では気分転換的な ファクターもあるかと思います。 そして実質的なラストナンバー B-5 "I Don't Want to Be Your Friend" は再び 切なくもの哀しくでも前向きに希望を持って そんなデリケートな心情を シンディがこれでもかといわんばかりに歌い上げます! やはりアルバムを通じて統一されたイメージで溢れています。 それが何とも心地よいのですよ 酒飲みながらだと間違いなく飲みすぎそうです(笑 最後はアルバム最初の陰とダクションと対になる "Kindred Spirit" をエピローグとして静かに終わります。 日本国内盤CDだとこのあとに 映画の主題歌でもでもありシングル曲でもある "Hole in My Heart (All the Way to China)" が収録されています。 これはシンディらしい元気いっぱいの曲ですが このアルバムの最後に付けると めちゃくちゃ浮きます…(笑 …というわけでデビュー時の元気いっぱいのシンディではありませんが とにかくこのアルバムのシンディは最高なのです! さっきも触れましたが 手に入れて33年経った現在でも秋の風を感じると 毎年必ず何度かこのアルバムを聴きこむのですから… 1989年5月9日リリース
ポップス 1989/05/09さこだ@趣味&日常
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Björk Guðmundsdóttir (ビョーク・グズムンズドッティル)
アイスランド出身の世界の歌姫「ビョーク」が 11歳の時に母国で出した最初のソロアルバム このアルバム、再版されたCDでは比較的入手しやすくて 私もCDでは以前から持っていたのですが アナログ盤は何度か再版されているはずなのですが なかなか見かけることもなく ごく最近、偶然見つけてゲットしました…(苦笑) メディアがCDだろうがレコードだろうが原盤が1977年ですから どちらでも良い…いやノイズはCDのほうが出ないでしょうし 気軽に聴けるのですが 元々がアナログレコードの時代のものであれば再版でもいいから やはりアナログレコードで持っていたい…という妙なこだわりです…(苦笑) アルバムの内容としては基本的にはカバーアルバムで ビートルズやスティーヴィーワンダー、エドガー・ウィンター、 マラニー・サフカの曲をアイスランド語の詩にして ビョークが歌っているアルバムです。 ただ、オープニング曲としてインパクト抜群の A-1「Arabadrengurinn」は ビョークの継父であるSævarがこのアルバムの為に書き下ろした曲だそうです。 他にもA-5「Fúsi Hreindýr」もアイスランドのギタリスト Björgvin Gíslasonが書き下ろした曲です。 そしてA-4のインストゥルメンタル曲「Jóhannes Kjarval」は ビョーク自身の作曲で彼女自身が 非常に美しい音色のフルートを吹いています。 このどことなしに哀愁漂うメロディラインが きっと彼女の原点に近いものなんだろうなぁ…と思うと 何とも感慨深いものがありますねぇ まぁ、こちらの勝手な想像ですが… B面にもインスト曲がありますが B-4「Músastiginn」 こちらではビョーク自身がソプラノサックスを吹いています。 歌声はもちろん11歳らしい幼さですし カバー曲がメインの為 楽曲も歌いまわしも後のビョークから考えると非常に普通です。 でもやはりビョークの歌声なんですよねぇ… それをはっきり感じられるだけでも個人的にこのアルバムには めちゃくちゃ価値があります。 このアルバムを出したことにより 当時アイスランドでは「天才少女出現!」ともてはやされ セカンドアルバムの話もあったそうなのですが カバー曲メインのこのアルバムの方向性や環境に 違和感を感じその話を断りいったん表舞台から姿を消すことになります。 ちなみにアルバムの売り上げで得たお金で ピアノを買って曲作りに没頭した…なんて話もあるようです。 当時このアルバムはアイスランド国内で 限定版のレコード・カセットで発売され 7,000枚は存在してるのだそうです。 何せ当時の資料や情報が少ないため よくわからないのですが その後、アナログレコードは何回か再発され CDとしても発売されました。 私の持っているレコードも再発盤です。 このアルバムを聴いた後に TappiTíkarrassやKUKL Sugar Cubes そして世界ソロデビュー後のアルバムを聴いていくと 10代からどんどん大人になっていくビョークの移り変わりが 感じられてそれも楽しいのですよねぇ… 1977年12月リリース
ポップス 1977/12さこだ@趣味&日常
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The Bangles「Different Light(シルバー・スクリーンの妖精)」
バングルズの2枚目のフルアルバム 1982年のミニアルバムを入れると3枚目のアルバム) バングルズと言えば数々のヒットシングルを送り出しましたが やはり「Manic Monday」で知ったという方も多いと思います。 私もそうでした この曲が先行シングルとなり全米2位まで登りつめ そして「Manic Monday」を1曲目に収録したこのアルバムも大ヒット さらにこのアルバムから3枚目のシングルとなる 「Walk Like an Egyptian」でついに全米№1の座も射止めます。 最初のヒットとなった「Manic Monday」は あのプリンスの提供曲です。 プリンスがスザンナ・ホフスをえらく気に入って 「Manic Monday」を提供したというのは有名な話ですが ただ、この曲自体はバングルズのために書き下ろされたものではなく 1984年にプリンス自身がプロデュースしていた ガールズグループ「Apollonia 6」のために自身のヒット曲「1999」の 歌詞やアレンジを変更したものでした。 結局お蔵入りになっていたこの楽曲がバングルズに提供されることになったわけです。 ことの経緯はさておき、「Manic Monday」が名曲なことは間違いないですよねぇ 正直言ってプリンス本人の楽曲で 個人的によいと思うものはひとつもなくって(苦笑) この曲の原曲の「1999」も元のヴァージョンだとまったくピンとこないのですが バングルズヴァージョンで華麗に変身しています。 誰しもが思う憂鬱な月曜日を歌った曲ですが 歌詞をよく見ると実は憂鬱にさせているのは 月曜日よりも能天気な彼氏のほうのようですね(笑 ちなみに「Manic Monday」の最高位は全米2位で あと一息1位には届かなかったのですが そのとき1位だったのはプリンスの「KISS」でした…なんか悔しい(笑 私も「Manic Monday」でバングルズにはまったパターンですが このアルバムには「Manic Monday」以外にも名曲が目白押しです。 特にA-2「In a Different Light」 A-3「Walking Down Your Street」、 A-4「Walk Like an Egyptian」の並びは最強で バングルズらしい適度にポップで適度にロックな軽快なテンションで これでもかといわんばかりに押し込んできます! 特に個人的には「In a Different Light」はどうにもこうにも大好きです! B面も名曲揃いで 2ndシングルとしてカットされたB-1「If She Knew What She Wants」は ジュールズ・シアーのカバーですが 賛否両論あるらしいですが私はバングルズらしいいい仕上げだと思います。 B-2「Let It Go」もバングルズらしい聴き心地の非常に良い楽曲です。 なんでこんなに軽快に耳障りよく仕上げられるのでしょうねぇ 真剣に聴きこんでも良く、BGM的に軽く流しても良い、優れた1曲です。 さらにB-4「Angels Don't Fall in Love」で」一気に畳みかけ B-5「Following」でしっとりと聴かせ B-6「Not Like You」で本来の軽快なノリでエンディングとなります。 最初から最後まで全く退屈することなく バングルズワールド全開の1枚です! この後に出てくるアルバムと比べても このアルバムが一番バングルズらしいような気がします。 特にA面オープニングから「エジプシャン」までは正に「圧巻」です! 1986年1月2日リリース
ポップス 1986/01/02さこだ@趣味&日常
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Men at Work「Business as Usual(ワーク・ソングス)」
オーストラリアのバンド「メン・アット・ワーク」の ワールドデビューアルバム 1981年にまずは本国でこのアルバムを発表 本国で好調だったセールスを受けて1982年にワールドデビュー いきなりA-1「Who Can It Be Now?(ノックは夜中に)」が 全米1位の大ヒット 続くセカンドシングル A-3「Down Under」も全米1位と 立て続けにヒットを飛ばしたのです。 日本国内のアルバムチャートでもこのアルバムは 4週連続の1位を記録しています。 ちょうど私がFMラジオで洋楽を聴き始めた頃に 「Who Can It Be Now?」がヒットしてて やたらと聴く機会が多かったのです。 で、この曲…サビのメロディーがイントロにも使われてて めちゃくちゃ耳に残るし覚えやすいのですよねぇ そりゃヒットするわ…(笑 全米より全英でウケそうなサウンドなんですけどねぇ でもいかにも80年代の洋楽といった感じです。 そのうち存在自体も忘れかけていたのですが 大人になってからやたらと「Who Can It Be Now?」が聴きたくなって 手に入れたレコードです。 「Who Can It Be Now?」や「Down Under」は当然名曲ですが それ以外の収録曲も軽快なポップサウンドでかなり楽しめます。 とにかく耳障りの良いB-2「I Can See It in Your Eyes」なんて シングルでも当時ならめっちゃ売れたと思いますし スピーディーなA-5「Helpless Automaton」もくっそカッコいいです! 3rdシングルでもあるA-4「Underground」や 4thシングルのB-2「Be Good Johnny」は さすがシングル曲といったクオリティですし いかにも80年代テイストの明るいサウンドの B-1「People Just Love to Play with Words」も 聴いてて非常に気持ち良いですし ちょっとけだるい雰囲気のB-4「Catch a Star」もいいですよねぇ 。。。って言っているとほぼ全曲じゃん(笑 いや改めて聴くと本当にいいんですよ 残念ながら3rdアルバムあたりからはメンバーの脱退も相次いで なかなか長続きはしなかったのですが オージー・ロックのパイオニアとして 非常に記憶に起こるバンドです。 1981年11月9日本国リリ-ス
ポップス 1981/11/09さこだ@趣味&日常
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Samantha Fox「Touch Me」
イギリスのサマンサ・カレン・フォックスの 1stアルバム 歌手としてより先にグラマー系のモデルとして ある程度の成功を収めていた彼女の デビューアルバムです。 当時は私高校2年生だったかな 仲間内のバンドメンバーの間で なぜかこのサマンサのアルバムが妙に流行ってたのですよねぇ ベースのやまちゃんもドラムののぶおも 何故か聴いてたし… そういう私も結構気に入って聴いてたな(笑 いかにも80年代のダンスポップといえる楽曲が溢れている1枚です 最初にシングルカットされた「Touch Me(I Want Your Body)」は イギリス本国で3位、全米で4位と大ヒットしました 確かに曲はカッコいし、いわゆるセックスシンボル的な ルックスは話題にならない訳がなく アルバムも含めて全英・全米で大成功を収めています。 まぁシンガーとしての評価は…普通…っていったところなのですが… お金をかけてプロモートしているので 楽曲のレベルも高くついつい聴きこんじゃうのですよねぇ A-1はシングルとしても大ヒットした「Touch Me (I Want Your Body)」で 華やかに始まり 軽快なポップチューン A-2「I'm All You Need」 A-3「Suzie, Don't Leave Me with Your Boyfriend」 A-4「Wild Kinda Love」と続き なかなかの聴き心地です。適度にリズム感を刺激する感じですね! A-5は少し雰囲気を変えて 典型的なOLD Rockn'Rollな「Hold On Tight」です! これノリノリでカッコいいですよねぇ シングルカットもされそこそこのチャートアクションを残しています。 B面1曲目はこれもシングルカットされた 「Do Ya Do Ya (Wanna Please Me)」です! 典型的ディスコナンバーで個人的には大好きな曲です。 「Touch Me」よりもこっちのほうがご機嫌です。 全英では10位に入り、スウェーデン・フィンランドでは1位となっていますね! 北欧ではえらく評価されたようです このタイプの曲を聴くと「時代がバブルだなぁ」と感じるのは 私だけではないはず(笑 B-2からは再び軽快なポップチューン 「Want You to Want Me」、 B-3「Baby I'm Lost for Words」と続き ここで再びディスコティックな 「Rockin' in the City」へ続きます この曲もバブリーですよねぇ この手の曲を聴くと当時の世の中の やたらと華やかな寒雰囲気が思い出されます。 …とはいってもわたしはまだ高校生だから あまり恩恵を授かってはないのですが…(笑 ラストはダンスチューンの「He's Got Sex」で締めくくります。 全体的にはそこそこのアルバムなのだけど 多感な時期に聴きこんだアルバムなので 今でもたまに引っ張り出して聴いてしまうのですよねぇ いい時代だったなぁ… まぁそりゃ多くの人が10代後半はいい時代ですよねぇ(笑 1986年7月7日リリース
ポップス 1986/07/07さこだ@趣味&日常
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CULTURE CLUB 「Kissing to Be Clever 」
カルチャークラブの記念すべき1stアルバム いわゆるヴィジュアル系バンドの元祖と言えば やはりボーイジョージですよねぇ 現代のレベルというとさして派手でもないかもしれないですが 当時はボーイジョージのルックスやファッションは 相当突き抜けていたと思います。 そのいわゆる「ゲイファッション」には似合わない ワイルドで男性的でソウルフルなボーイジョージの歌声は その奇抜な外見とは裏腹に非常に実力派だったと思います。 とはいえ。。。このアルバムにも収録されている 3枚目のシングル「Do You Really Want to Hurt Me」(邦題「君は完璧さ」)が 全英1位になるまではイギリス国内でも あまり話題になることもなく1・2枚目のシングルは それぞれ英チャートで114位・100位と さしたるチャートアクションを起こせませんでした。 後のボーイジョージの話によると この「Do You Really Want to Hurt Me」が デビューして半年も経っていないのに 結構追い詰められた状況で出したシングルだったそうです。 しかしながらこれが大ヒットし その1か月後に出したこのアルバムも大ヒットします。 シングル「Do You Really Want to Hurt Me」は 全英のみならず全米チャートでも2位を記録し 日本でも大ヒットしました。 当時、私は中学生で洋楽を聴き始めたばかりの頃でしたが 正直言ってこの「Do You Really Want to Hurt Me」の良さは その当時はイマイチわかっていませんでした。 その後に出る「Church of the Poison Mind」や 「Karma Chameleon」あたりはわかりやくキャッチーで インパクトもある曲だったので1度聴いただけで夢中になりましたが この「Do You Really Want to Hurt Me」は まだクソガキだった私にはちょっと早かったのですよねぇ でも聴きこんでいくうちにレゲエチックな軽快なリズムと サビの効いたボーイ・ジョージの歌声と切ないメロディラインに 夢中になっていくのですよねぇ 数年後にはカルチャークラブの楽曲の中でも 相当好きな曲になっていました。 もちろん「Do You Really Want to Hurt Me」だけではなくて このアルバムはダンサンブルな軽快なノリの曲で溢れていて その独特の世界観も含めて非常に心地よい1枚です。 デビューシングルでもある「White Boy [Dance Mix]」から始まり 次々と軽快なテンポの楽曲が続きますが 個人的な好みとしては A-3「I'll Tumble 4 Ya」、A-4「Take Control」 B-1「Mystery boy」(日本盤のみ収録) B-3「I'm Afraid of Me [Remix] 」 そしてやはりラストの「Do You Really Want to Hurt Me」ですよねぇ 世界的にさらにバカ売れした2ndアルバムほどの 派手さやバリエーションの豊かさは正直言ってないので 少し地味な印象になるかもしれないでのすが 本来のカルチャークラブの軽快なダンスポップが 最初から最後まで楽しめる1枚だと思います。 1982年10月4日リリース
ポップス 1982/10/04さこだ@趣味&日常
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Duran Duran 「Seven and the Ragged Tiger」
デュラン・デュランの3作目のスタジオアルバム これが出た頃、私は中学生で まだ洋楽を聴き始めたばかりの頃でした。 で、当時ちょうどこのアルバムが発売されて 見事にめちゃくちゃハマりました 日本国内でもアルバムチャート6位に達して 日本における初のトップ10アルバムとなっています。 やっぱりこのアルバムが一番有名ですよね! アメリカではBillboard 200で最高8位を記録して 前2作に引き続きトップ10入りしています そして本国・英国では全英アルバムチャートで 初登場1位となり現在のところ バンド唯一の全英1位獲得アルバムとなっています。 おそらく有名なのは3枚目のシングルカットとなった 「The Reflex」だと思われますが 個人的趣味の問題ですが 私、あまりこれ好きじゃないのですよねぇ それよりもやっぱり2枚目のシングルカットとなった 「New Moon on Monday」でしょう!!! この曲、当時もめちゃくちゃ好きでしたが 今聴いてもやはりすごくカッコ良いですよー もちろん最初のシングルカットとなった 「Union of the Snake」もこれまた超カッコ良いですね! シングルカットされた3曲が有名すぎて 他の収録曲が少し地味に感じられれますが 典型的な当時の売れ筋ポップスてんこ盛りで 聴きごたえは十分です! このアルバム聴いていると 「あぁ華やかで派手な80年代だなぁ…」と当時の雰囲気を思い出します。 A-4の「I Take the Dice」や B-2の「Shadows on Your Side」あたりは いかにも全盛期のデュラン・デュランらしくて 聴いててテンション上がりまくります! いやいや、やはり多感な頃に聴きこんだ音楽は 何歳になってもお気に入りのまんまですし いつ聴いてもテンションあがりますね! 1983年11月21日リリース
ポップス 1983/11/21さこだ@趣味&日常
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REBECCA「WILD & HONEY」
80年代半ばに始まったバンドブームの まさに火付け役となった レベッカの3枚目のアルバム 当時、私は高校生になったばかりで 夜中のミュージックトマトで邦楽を MTVで洋楽のMVを見たり録画したりするのにはまっていたのですが ちょうどその頃にミュージックトマトで たまたま見たのが「ラブ イズ Cash」のMVで その一発でNOKKOのカッコ良さとかわいさにすっかりはまり 数日後にはこのアルバムを手に入れていました。 後から知ったことなのですが このアルバムは 作成の直前に後に「RED WARRIORS」で再デビューする それまでの中心人物だった小暮武彦が脱退し、 土橋安騎夫を新リーダーとして 再出発した1枚でした。 確かにそれまでの1st,2ndアルバムとは 明らかに方向性も異なっていて 当時、世界的に流行っていたシンディローパーや マドンナのサウンドを意識したポップ路線となり NOKKOを前面に押し出すスタイルになりました。 まさにそれが大当たりで シングルカットされた「ラブ イズ Cash」が レベッカ初のシングルヒットとなりました。 全国的に大ブレイクするのは 「フレンズ」&「REBECCA IV 〜Maybe Tomorrow〜」ですが まさにブレイクのきっかけとなるアルバムとなったわけです で、さらに冒頭にも書いたように バンドブームの火付け役にもなるわけですが 私のこの頃はへったくそななんちゃってギタリストだったので レベッカの曲も文化祭や 当時の地元のみなとまつりとかで散々コピーしました だからこの3rdや4thのレベッカの曲を聴くと 本当にいろんなことを思い出して 泣けてきます(笑 シングルの「ラブ イズ Cash」は 曲調もNOKKOのダンスもまさに和製マドンナですが 他の曲もいろいろなエッセンスが入り混じっていて さらに多少は以前のロックなテイストも残っていて 絶妙なバランスを醸し出していると思っています。 オープニングの「WILD EYES」から 「ラブ パッション」、「フリーウェイ シンフォニー」への 流れは一気にテンションがあがり 「ラブ イズ Cash」で正に爆発!といった感じです。 そして美しいメロディが印象的な 「蜃気楼」へと続き NOKKOの歌唱力で歌い上げる壮大なバラード 「NEVER TOO LATE」で締めくくります。 余談ですがもともと6曲入りのミニアルバムですが 初版CDだけは過去のアルバム未収録曲を加えて10曲入りとなっています。 (実はしっかり初版CDも持っています) 話が逸れましたが 少し少なめの6曲入りだからこそ バランスが良いような気がします。 いつでも一気に聴くことができて いつでも元気をたくさんもらえる1枚です。 1985年5月22日リリース
ポップス 1985/05/22さこだ@趣味&日常
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Madonna「Like a Virgin」
マドンナの2ndアルバム 1stアルバムももちろん売れていたけど 世界的に大ブレイクしたのは やはりこのアルバムからだと思います。 シングルカットしたタイトル曲は 初の全米1位となり アルバムも全米で1,000万枚の売り上げを記録し 全米はもちろん全英でも1位になりました。 私は思い切りシンディローパー派なので マドンナ個人にはそれほど興味はないのですが やはりこのアルバムは良い楽曲が揃っていて マドンナの歌声も良くって 売れるのはわかるなぁ。。と納得の出来でした。 しっかり集中して聴きこむというよりは 軽く聞き流すほうが 何となくあっているアルバムのような気がします。 それほど軽快なノリが気持ちよくて 耳障りが良いのですよねぇ 個人的な好みでいうと 「Like a virgin」よりは 次にシングルカットされた「Material Girl」や 「Over and Over」、「Dress You Up」あたりが好みかな ちなみにアップしている写真の 7・8枚目は後からついつい衝動買いしてしまった ピクチャーレコードです。 やっぱこの頃のマドンナが 一番キレイでセクシーだなぁ 1984年11月12日リリース
ポップス 1984/11/12さこだ@趣味&日常
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David Lee Roth 「Crazy From The Heat」
初期ヴァンヘイレンのフロントマンといえば この方、「ダイヤモンド・デイヴ」ことデビッド・リー・ロス そのデイヴの初のソロアルバムがこの「Crazy From Heat」です。 このアルバムが出たのが1985年1月で その1年前にヴァン・ヘイレンでは 大ヒットアルバム「1984」がリリースされ 1枚目のシングルカットとなった「Jump」は5週連続ビルボードの1位になるわけですね でもやはり天才は二人で同じグループでは長続きしないのですよねぇ このソロアルバムを出した半年後あたりにデイヴはヴァンヘイレンを脱退します。 私はその頃一生懸命ギター弾いていた頃だから もちろんエディのプレイや楽曲は大好きだったけど こと、ヴァンヘイレンに関してはデイヴがいるから好きだったのですよねぇ こんなエンターテイナー他にいないですよ それもハードロックというジャンルに限っていえば こんなに存在感のあるヴォーカリストは他にいないと思います。 で、このデイヴ初のソロアルバムは全曲カバー曲で ハードロック色は一切なし! でもこういうのが好きなのはヴァンヘイレン時代からわかってましたよね たまにこういう路線の曲も収録してたし エディーも何だか楽しんでやってたし でもずっとこの路線だとちょっと寂しいかな。。。と思っていたら 本格的ソロ活動2枚の「Eat 'Em and Smile」では また度肝を抜くサウンドを披露してくれます。 その話はまた今度。。。 このアルバムに収録されている曲は全て 1930年代から1960年代にヒットした古き良きオールドナンバーですが やはり一番メジャーなのは ビーチボーイズでお馴染みの「カリフォルニア・ガールズ」でしょう で、このデイヴヴァージョンの「カリフォルニア・ガールズ」に ビーチボーイズのカール・ウィルソンが クリストファー・クロスと共にバッキング・ボーカルで参加しているのです! その話を聞いただけでも楽しくなってきます で、MVクリップとかでも楽しそうに歌っているデイヴが妙に印象的です。 ハードロックだろうがオールデイズだろうが デイヴが歌えば文句ナシにどれもカッコ良いのです! 1985年1月リリース
ポップス 1985/01さこだ@趣味&日常
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Cyndi Lauper 「True Colors」
私の大好きなシンディ姉さんの2枚目のアルバム 当時、私は高校生…実はこの頃になると 聴く音楽は洋楽HR/HM あるいは邦楽バンドサウンドのアーティストばかりで ポップスなんてほとんど聴いていなかったのですが シンディ姉さんだけは別格です。 1stアルバムでとにかくシンディの七色の歌声にはまったこともあり この2ndアルバムも発売と同時に即入手しました。 内容はというと・・・ まずオープニングの「Change Of Heart」で度肝を抜かれ 気持ちよく軽快なノリの「Maybe He'll Know」でさらにテンションが上がり ちょっとアンニュイな「Boy Blue」で少し落ち着き 名曲中の名曲「True Colors」で一気に泣かされます そして「Calm Inside the Storm」で再び目覚めさせられたとこでA面が終わり B面はいきなりこれまた名曲の「What's Going On」で シンディの語り掛けるような歌声に引き込まれたかと思うと 「Iko Iko」でガラッと楽しいノリに思わず笑顔に… そして「The Faraway Nearby」で一緒にお散歩してるような錯覚に陥り 「911」で現実と妄想の区別がつかなくなり 「One Track Mind」でもうシンディの歌声にすべてを乗っ取られます ・・・という感じで(笑) 前作以上にトリップできる最高な1枚です! 1986年10月14日リリース
ポップス 1986/10/14さこだ@趣味&日常
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Cyndi Lauper She's So Unusual (N.Y.ダンステリア)
洋楽を聴き始めた中学生の頃 ちょうど彗星のようにチャートに現れたシンディ このソロデビューアルバム「She's So Unusual」からの ファーストシングルである 「Girls Just Want to Have Fun」が世界的ヒット(全米2位)となり このアルバムからカットされた他のシングルも 次々と大ヒットし 「Time After Time」は全米1位 「She Bop」は全米3位 「All Through the Night」は全米5位と デビューアルバムから4曲連続トップ5入りした初の女性ソロ・アーティストとなりました 同時期にマドンナが出てきたことから 比較されることも多く「マドンナ派」や「シンディ派」に 主張が分かれることも当時多かったとも思いますが 今考えてみるとあまりにもキャラクターが異なるような気もします。 マドンナも確かに良いけども 個人的にはシンディのあの愛くるしいキャラクターが当時から大好きでした マドンナもそうでしたが初来日コンサートは ゴールデンタイムの地上波で放送されたのですよ その放送、VHSに録って未だに保存していますが テープが無事なうちにDVDにダビングしてやらないと… この後に段々と聴く音楽はHR/HMばかりになり あまりポップスは聴かなくなったのですが シンディのアルバムだけは予約してすべて最新作まで買っています。 4枚目のアルバムが出た頃にはライブに行く夢もかないました 独特の声色や歌いまわしは今でも健在ですが やはり世界的なデビューとなったこのアルバムはやはり特別かと思います。 1983年10月14日リリース
ポップス 1983/10/14さこだ@趣味&日常
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CULTURE CLUB COLOUR BY NUMBERS
中学1年生の冬に広島FMの放送が開始となり(1982年12月) それまでFMエアチェックのネタがNHK-FMしかなかったことに比べると 聴く音楽のジャンルが一気に広まりました。 (しかし今でも広島は民放FMが1局しかないのは寂しいですね) そうして洋楽にも興味を持つようになり ちょうどその頃、マイケルはビリー・ジーンを歌い デヴィッドボウイはレッツ・ダンスを歌ってた頃… そのしばらく後にイギリスで火のついたカルチャークラブの 「君は完璧さ」(Do you really want to hurt me)が ビルボードでも上位に食い込み(最高位2位) ボーイジョージのそのルックスが非常に話題になり始めた頃でした。 最初の世界的大ヒットとなった「君は完璧さ」は その頃の私にはピンとこなかったのですが(今では大好きです) その後のシングル、「タイム」、「カーマは気まぐれ」 「ポイズンマインド」は見事に中学生の私のハートに突き刺さり そのヒット曲3曲が収録されたアルバム(タイムが収録されているのは日本国内盤のみ) 「カラー・バイ・ナンバーズ」に当然夢中になったわけです。 で、前出のシングル3枚のみならず 1曲目のカーマ・カメレオンからラストのヴィクティムズまで どれひとつ退屈・つまらないと思わせる曲が ひとつたりともありません。 おまけにボーイジョージのボーカルはルックスはあれで 本物のゲイなのに非常に男性的でセクシーです 男性ヴォーカルで「うわぁ、この声はたまらんわ」って思うことは ほとんどないのですがボーイジョージの声は 今このアルバムを聴いてもサビの効いた何ともステキな声です。 ここに載せるためにもう1回通して改めて聴いたのですが …っっ、本当に今でもめちゃくちゃ良いアルバムです。 1983年10月リリース
ポップス 1983/10さこだ@趣味&日常