大沢誉志幸「CONFUSION」

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大沢誉志幸さんの3枚目のオリジナルアルバム
1984年リリースの作品ですが
何といっても大ヒット曲「そして僕は途方に暮れる」が
収録されたアルバムとしても有名です。
確かに私もそれ目当てで買いました(笑

収録曲大部分において
(A-1・B-5のみ作詞も大沢誉志幸)

作曲・大沢誉志幸
作詞 銀色夏生
編曲 大村雅朗

無敵のトリオでの製作となっています。

当時、銀色夏生さんの詩の世界に
やたらとはまった時期があって
何冊か詩集も持っていたのですよ
いつの間にか処分してしまったけど
持っておけばよかったなぁ…

大沢誉志幸さん自身はソロデビューした
「彼女には判らない」の頃から
ラジオで曲をよく聴いていましたが
やはり注目度ががぜん上がったのは
「そして僕は途方に暮れる」の大ヒットからになってしまいます。
でもこれ以外にも何枚かアルバムを聴いて
いつも思うのですが
アルバムでは本当に自分のやりたい音楽を
とことん追求しているんじゃないかなぁ…と思います。
楽曲もアレンジも凝っているし
流して聴くのではなくて
しっかり聴きこまないと良さがわかりにくいんじゃないかと思います。
シングル曲はもう割り切って
キャッチーさを前面に出しているし
もっとすごいのは他の歌い手さんに提供する楽曲で
(明菜さんとか山下久美子さんとかジュリー)
「絶対売れるだろ!これ!!!」と確信するレベルの曲ばかりです。

勝手な想像ですが
「売れる曲なんていくらでも作れるけど
俺のやりたいのはそうじゃないんだよなぁ…」っていうセリフが
アルバム聴いていると聞こえてくるよな気がするんですよねぇ(笑
いや、勝手な想像ですよ
こんなこと言ってると
「楽曲提供はそれはそれでめちゃ大変なんだよ!」って
おこられそうな気がしますが
それほど出てくる曲がどれも「わかりやすく」カッコ良かったのですよねぇ

全くアルバムの中身に触れていませんが…(汗)
A-1のタイトル曲は文句ナシにオープニングにふさわしくカッコ良いですし
モダンでおしゃれなA-3も聴きごたえ十分ですし
シングル曲のA-5「その気×××(mistake)」も
大沢誉志幸さんらしいキレの良さと鋭いエッジがたまらない1曲です。

他にもメリハリの効いた軽快なB-2や
これまた洒落たアレンジで聴きごたえ十分なB-3
ビートのしっかり効いたB-5
秀逸な楽曲が目白押しです!

勝手な思い込みなんですが
昔からこのアルバムって「都会の雨」のイメージなんですよねぇ
いまだにそんな感じが抜けません…

でもやっぱり私としては
このアルバムはとにかく「そして僕は途方に暮れる」が
ぶっちぎりに良すぎるのです
繊細で胸を締め付けられるようなメロディに
その世界観をあますことなく表現する歌詞に
イメージをさらに膨らませ聴き心地の非常に良いアレンジ
どこをとっても文句のつけようがありません
未だに頻繁に大音量で聴きたくなりますし
カラオケに行ってもかなりの頻度でこれを歌います!!!

まぁ当時の日々のできごととか
その頃の時代の空気感とか
そういうのもひっくるめて思い出の1曲なんですよねぇ

1984年7月10日リリース

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