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- 3F 昭和のレコード 邦楽編
- 杏里「思いきりアメリカン 〜I Love Poping World,Anri〜」
杏里「思いきりアメリカン 〜I Love Poping World,Anri〜」
1982年発売の杏里さんのベストアルバム
杏里さんといえば「CAT'S EYE」とか
「気ままにREFLECTION」とかの
ダンサンブルでカッコいい曲のイメージが強い方も多いと思います、
でも私にとっての杏里さんはこのアルバムのタイトルにもなっている
「思い切りアメリカン」のイメージです!
「CATS'S EYE」がヒットする1年くらい前ですね。
「思い切りアメリカン」が当時の「花王・リマーラ」のCMで使われて
それを見て1発でこの曲を気に入って
それから数日以内にFMエアチェックしてテープで聴きまくって
そうしているうちにこのベストアルバムが出たから
とりあえずは貸しレコード屋さんに行って借りてきたわけですね
当時(中学生になったばかり)の私にはそんなにポンポンと
レコードを買いあさるほどのお小遣いはなかったので
レコードを実際に入手したのは数年後の話ですね
でもテープで発売当時から聴きまくったアルバムです。
A-1がいきなりその「思い切りアメリカン」です
杏里さんならではの伸びやかな歌声でとっても気持ちよい曲です。
私の杏里さんのファーストコンタクトはこの曲だから
私にとって杏里さんのイメージはこの曲のとおり
初夏の爽やかなサンタモニカの海のイメージなのです!
この曲のヒットで杏里さんの知名度はかなり上がったと思うのですが
それまでは結構セールス的には苦労があったようです。
デビュー曲の「オリビアを聴きながら」では
その高い歌唱力で一部で相当評価が高かったものの
セールス的には伸び悩み
(後でいろんな方にカバーされたりして
この曲は有名な名曲になりましたが…)
そこから続くシングルもかなり苦戦を強いられたようです。
そのため楽興の方向性も何度か大きく方向転換したりで
試行錯誤を重ねていたようです。
このアルバムを聴いていても明らかに当時の歌謡ポップに寄せた
「マウイムーン」や「エスプレッソで眠れない」
「コットン気分」のような楽曲もあれば
ヨーロピアンな「哀しみの孔雀」、「リビエラからの手紙」があったり
あるいは杏里さんらしい美しいバラードの
「オリビアを聴きながら」や「砂浜」、「海辺から」があったりと
なかなかバリエーションに富んだ内容となっています。
個人的には伸びやかな歌声を最大限にいかした
バラードがやはり聴きごたえがありますが
エスプレッソで眠れない」や「コットン気分」あたりの
この時代ならではのポップな杏里さんも非常に良いと思います。
いずれにしても個人的には「CAT'S EYE」以降の杏里さんより
私としてはこのアルバムの杏里さんのイメージが強いのです。
今聴いても、どこから聴いても、とっても楽しい1枚です。
でもやはりA-1、B-1のインパクトが
ちょっとずば抜けているかな…
1982年5月21日リリース