Judas Priest「Screaming for Vengeance(復讐の叫び)」

0

イングランドを代表するヘヴィメタルバンド
「ジューダス・プリースト」の8作目のスタジオアルバム

5枚目の「Hell Bent for Leather」からハードロックというよりは
重厚なヘヴィメタルサウンドが確立され
このアルバムではついに本国のみならず
アメリカでもヒットした出世作です。

知る人ぞ知る存在だったマニア向けのバンドから
世界的な「メタル・ベンド」へと変わっていき
その後もジューダスはいろいろな危機を乗り越えながらも
未だに現役ですが
売り上げ№1のアルバムは82年発表のこのアルバムです。
全米で最高17位まで上昇し、アルバムは全米チャートに21週間ランクイン。
バンドは初のダブル・プラチナディスクを獲得しました。

今改めて聴くと随分キャッチーな気もするのですが
1982年ですからね。でもやはりカッコ良い曲ばかりです。

何といってもK.K.ダウニングと具r店・ティプトインの
強力な二人のギタリストによる重厚なサウンドと
メタル・ゴッドの異名も持つロブ・ハルフォードの
ハイトーンボーカルがジューダスの全てだと個人的には思います。

…なので一時期、ロブがいなかったジューダスとか
現代のK.K.ダウニングのいないジューダスは
やはり少し違うかな…と思ってしまいます。
(おまけにK.Kがつまんない発言連発しているみたいですし…)

…話が逸れました(苦笑)

序曲的なインストの小曲「The Hellion」から
「Electric Eye」でアルバムはスタートします。
いいですねぇ~小気味よくて力強いリフに
少し抑えめのロブのボーカル!
でもこの曲は普通にキャッチーでカッコ良いです。
まぁ、確かにメタルですけどかなりとっつきやすい曲だと思います。
これが1曲目なのは正解ですね!

A-3「Riding on the Wind」で少しギアが上がってきます。
それでもこれも意外とキャッチーですよね!
80年代後期から90年代のジューダスのイメージが強いからか
このあたりは意外とキャッチーに聞こえてしまいます。
いや、でもやっぱりヘヴィですね。
重厚なギターサウンド聴いていると
「あぁ~やっぱりジューダスだー!」と思えて来ます。

A-4「Bloodstone」
A-5「(Take These) Chains 」
A-6「Pain and Pleasure」

うん!やっぱりどれもジューダスらしく重厚でヘヴィで
しっかりメタルしています!カッコ良い!!!
でもまだ少しキャッチーな感じが…(苦笑)
テンションを高く保ったままA面は終了です

で、B-1はタイトル曲「Screaming for Vengeance」
そうそうそうそう!!!!これこれこれこれ!!!!
やっぱり私がジューダスに求めるものはこれだーーーーー!!!!
いきなりのロブのシャウトに
このスピード感あふれるメタルサウンド!!!!
やっぱりこのくらい吹っ切れてくれないとジューダスっぽくないですよねぇ
本人たちはこう思われるのは複雑なのでしょうけど
やっぱりジューダス聴こうと思うときは
こういう激しいのが聴きたいときなのですよねぇ。。。
この曲は文句ナシにむちゃくちゃカッコ良いし大好きです!
バトル風のツインギターソロもハモリもカッコいいーーーー!

B-2はシングルカットされてスマッシュヒットとなった
「You've Got Another Thing Comin'」です
こちらはガラッと変わって明るく乾いた
シングル向けのサウンドです。
…とはいってもかなりハード目でしっかりメタルサウンドですが…
メロディラインが意外とポップでとっつきやすいのですよね
このくらいが一般的にはやはりとっつきやすいのかな…

B-3「Fever」はここにきて
重めのHR/HMバンドらしいバラードナンバーです。
とはいえジューダスですからしっとり静かなのは前半のみで
しっかりヘヴィなサウンドで途中から盛り上げていきます
でもこの哀愁のあるサビと泣きの入ったギターソロはいいですねぇ

アルバム最後はジューダスらしい小気味よいヘヴィさの
「Devil's Child」で締めくくります
サビはこれも意外とキャッチー
ロブらしいボーカルが冴えわたり
メロディラインが耳に残る良曲です!

ヒサビサにこのアルバム通して聴いてみましたが
ちょくちょく言っているように
意外とキャッチーなメロディラインが印象的です。
だからアメリカでもウケたのか…
でもこのアルバムのヒットで
ジューダスは本当にメジャーな存在になったことは間違いないですね!

1982年7月17日リリース

Default