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- 2F 昭和のレコード 洋楽編
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Night Ranger「Dawn Patrol(緊急指令N.R.)」
1982年発売のナイトレンジャーの1stアルバム
ジャーニーやボストン、ボンジョヴィあたりとはまた違った意味で
アメリカン・ロックの王道と言えるバンドですね!
いややっぱりナイトレンジャーはアメリカン・ハードロックかな
個性の全く異なるツインギターで
さらにツインボーカルのグループです。
特にブラッド・ギルスとジェフ・ワトソンの
それぞれ超絶テクニック持つギターテクニックに
当時の私みたいなちょっとかじったくらいの
ギター小僧は夢中になりました
アーミングのブラッドに速弾きのジェフ
ジェフはその後の「(You Can Still) Rock in America」で
8本指ライトハンドという当時みんながぶっ飛んだ
強烈な奏法で全世界の注目の的になったりもします。
ブラッドは私が崇拝するランディ・ローズの後に
一時的にナイトレンジャーを離れ
オジーオズボーンバンドに加入し
その後にナイトレンジャーに復帰しメジャーデビューにいたりました。
このアルバムの1曲目は
デビューシングルでもある「Don't Tell Me You Love Me」です。
「Rock in America」と並ぶナイトレンジャーの代表作ですね!
今聴いても文句ナシにめちゃくちゃカッコいいです
ギターアルペジオで始まるイントロもカッコ良ければ
サビのコーラス部も最高です!
バトル風に二人が掛け合うギターソロもしびれます!
2曲目はいかにもシングルカットされそうなキャッチーなナンバー
「Sing Me Away」でこれが2枚目のシングルになっています。
この曲、高校の文化祭でコピーして演奏したんですよねぇ
懐かしいなぁ。。。歯切れの良いリフと
ハモりのツインリードが印象的なとっても爽やかな1曲です。
3曲目はいかにもアメリカンな「At Night She Sleeps」
この曲あたりを聴いていると思いますが
ツインギター+キーボードなのでやはりサウンドに厚みがあって
要所要所でアクセントも上手く付けられますね!
さらにツインボーカルでコーラスパートも分厚いのですから
非常にライブ向けのバンド編成なのですよねぇ
その辺もナイトレンジャーの魅力ですね。
4曲目は非常に美しいバラードナンバーの「Call My Name」
この次のアルバムからレコード会社の意向もあり
やたらとバラードばかりシングルカットされて
本人たちは「バラードバンド」と思われるのが非常にイヤだったそうですが
この曲あたりを聴いているとやはりこういう曲を作る
才能が明らかにあると思うのですが。。。
この曲はシングルカットされていませんが
間違いなく売れそうな予感のする美しさと
ドラマチックさを持った曲だと思います。
あ、ハートあたりに近いんだな。。。このタイプの曲に限っては。。。
A面ラストを飾るのはこれまた私好みのマイナーキーで
疾走感があってめっちゃカッコ良い「Eddie's Comin' Out Tonight」です。
この曲はちょっと初期のボンジョヴィあたりのテイストに近いのですね。
どの曲聴いても売れる要素が見つけられるってやっぱりすごいですよねぇ
B面は大陸的テイストの「Can't Find Me a Thrill」で始まります。
ほどよくハードでほどよくキャッチーなのですよね
ナイトレンジャーって当時の私の周りでも
それほどハードロック好きじゃない人でも
割と聴いている人が多かったのですよね
他のもうちょっとハード目なHR/HM系だと
やっぱりバンドやったりギター弾きまくる人ばかりが
集中して聴いているマニアなイメージになってしまうのですが
ナイトレンジャーのこの程よいハードさが
売れる要因だったと思います。
そりゃプレイヤーしか聴かないような音楽では普通には売れないですよねぇ
B-2はこれがまたシングルにすればいいのに!!!!と
思わず叫んでしまいそうな「Young Girl in Love」です
くっぞキャッチーでくっそ爽やかです(笑
今の私は普通に聴けますが
かなりひねくれていた当時の私は「ポップ過ぎるわ!」って一蹴していた曲ですね。
いやでも改めて聴くとめちゃくちゃカッコいいですよ
でも少し健全過ぎるかな。。。うん、50過ぎてもまだひねくれてるな…(苦笑)
B-3は少しハードロックした感じの「Play Rough」
分厚いギターリフが耳に非常に心地よい。。。
彼らの使っているギターアンプはこの頃からマーシャルではなくブギだったと思うのですが
この分厚さと太さは本当に安心して聴けますね。
意地悪な言い方を知れば繊細さに欠けるともいえますが。。。
やはり普通にとらえればこの分厚さは正義ですね!
B-4はまたそのギターサウンドの分厚さに
ちょっとレインボーっぽいキーボードの絡みが印象的な「Penny」です。
いいなぁ。。。ツインギター+キーボードのこの厚みあるサウンド。。。
で、アルバムの最後は彼らのバンド名がそのまま曲名になった
「Night Ranger」
元々彼らのバンド名は「レンジャー」だったのですね。
でも既に同名のカントリー・バンドがいたため
「ナイト・レンジャー」に改名したのだそうです。
絶対「ナイト・レンジャー」のほうがいいですよね!
曲の「Night Ranger」は途中でガラッとテンポアップする
なかなかエキサイティングな曲で
アルバムの最後を盛り上げるにふさわしい1曲です。
最初から最後まで全く退屈しない
非常に良曲揃いのアルバムです
確かにこれは売れるよな。。。と納得の1枚です。
1982年11月1日リリース