Helloween「Keeper Of The Seven Keys Part 1(守護神伝 -第一章-)」

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ドイツのパワーメタルバンド「ハロウィン」の
フルアルバムとしては2枚目
デビューミニアルバムを含めると3枚目のアルバム
ヴォーカルにマイケル・キスクを迎えての
初のアルバムでもあります。

私はあまりゴリゴリのスラッシュメタルとかは聴かないので
当時、スラッシュの走りだった「メタリカ」や
「アンスラックス」にはあまり興味がなくて
でもたまに少しハードなメタルしている楽曲が聴きたければ
ジューダスやメイデン、アクセプトあたりを聴いていたのですが
このアルバムでハロウィンを初めて聴いて
「まさにメロスピ・メロパワとはこれだ!!!!」と夢中になりました
(メロスピ→メロディック・スピード・メタル
メロパワ→メロディック・パワー・メタル)

ツーバスゴリゴリの速いテンポに
マーカスの図太いテクニカルなベースが乗り
マイケル・キスクの透明感のある突き抜けたヴォーカルが自由に泳ぎ
何といってもカイ・ハンセンと
マイケル・ヴァイカートの超絶ツインギターが
めちゃくちゃカッコ良いのです!!!
「うおーこんな速いフレーズツインで合わせるか―!!!」と
いいたくなるようなツインリードもたくさんあり
それぞれがソロで弾いてもテクニカルでソウルフル
さらにツインギターならではのぶっといリフ!!!
いかにもジャーマンメタルスタイルなのですが
全てにおいて突き抜けた存在でした

。。。ただこの後にこのアルバムの続編を出してい以降は
結果的に空中分解するような形になり
元の姿に戻オタ頃には私もそれほどハードなものを聴かなくなっていたので
私の中で「ハロウィン」といえば
マイケル・キスクが歌ってカイ・ハンセンと
マイケル・ヴァイカートがギターを弾く
このスタイルが全てなのです

で、アルバムはおごそかでヘヴィなオープニングから
何かが弾けるように「I'm Alive」へなだれ込みます
そうそう!これこれ!!!このスピード感にこのメロディアスさ!
これが正にハロウィンの真骨頂!!!
Aメロあたりがちょっとクラシカルなのも泣かせます!
この曲で強烈にこのアルバムに引き込まれたのがまるで昨日のようです!
(実際は34年前(笑))

その勢いのままA-3「A Little Time」に続きます。
スピードは少しダウンしますが
へヴイさとテンションはキープしたままです
やっぱツインギターのバッキングは分厚くていいですねぇ
もともとヴォーカル兼任だったカイ・ハンセンのコーラスがまたいいですよねぇ
ヴォーカルメロディだけ聴いていると
意外とキャッチーだったりします。
間奏部の演出がまたいいですよねぇ…ここめっちゃ好きです。

A-4はこのアルバムの中で
私が個人的に一番好きな「Twilight Of The Gods」
語彙力なくて申し訳ないのですが
とにかくスピーディーでメロディアスでヘヴィで
とにかくめちゃくちゃカッコいいのです!!!!
それに細かいことですがサビのバックでギターの速いフレーズの
バッキングがしばらく流れ続けているのですが
よくあのスピードをキープして正確に弾けますねぇ
私も当時はギターやっていたから少しはわかりますが
瞬間的に短いフレーズをめっちゃ速く弾いたりは
意外とできるのですよ
でもロングトーンを挟まず延々と速いフレーズ弾き続けるのが
どれほど難しくて辛いことか…
さらにたっぷりとツインギターならではバトル風ソロや
これまたスピーディーなツインリードも入っています。
もうこの1曲だけで聴きどころ満載です!!!

で、A面はヘヴィで重厚なバラード「A Tale That Wasn't Right」で
締めくくります。このメタルバンドならではの重いバラードはいいですねぇ
やっぱりこの」くらいじゃないと締まりません

B面オープニングはこのアルバム内で
唯一キャッチーな「Future World」で始まります!
シングルカットもされています。これまたカッコ良いです。
シングル曲ということもあり
他の曲よりは短めでギターソロも短めですが
それでもハロウィンらしいカッコよさは凝縮されています!
ハードなメタルを聴かない方でもとっつきやすいと思います。

そしてB-2は年中行事のハロウィンを歌った
「Halloween」です。
ちなみにバンド名のスペルは「Helloween」です
メタルバンドらしく「Hell」を入れたかったのだそうです
13分を超える大曲で
曲調も曲中でころころ変わります。
ある意味、バンド「ハロウィン」を表している曲だと思います。
プログレっぽい面も見えますがサウンドがハードで重厚なので
やはりどう聴いても「メロスピ」です。
それにしても13分という長さを全く感じさせません

そして最後は哀愁を漂わせた「Follow The Sign」で
締めくくります。2分弱の短い曲ですが
アルバムのテーマにも少し触れている歌詞で
次回作への期待を盛り上げるエンディングになっています。

いやいや。。。ヒサビサに通して聴きましたがいいですね!

そういえばこのころから十数年たって
社会人にいろいろと理不尽なことがイヤなことがあったときに
思い出したようにクルマの中で
このアルバムを爆音でかけてストレス発散したこともありました
たまにはこういうアグレッシブな音楽を聴いて
心を奮い立たさなければ!!!

1987年5月23日リリース

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