CULTURE CLUB 「Kissing to Be Clever 」

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カルチャークラブの記念すべき1stアルバム
いわゆるヴィジュアル系バンドの元祖と言えば
やはりボーイジョージですよねぇ
現代のレベルというとさして派手でもないかもしれないですが
当時はボーイジョージのルックスやファッションは
相当突き抜けていたと思います。
そのいわゆる「ゲイファッション」には似合わない
ワイルドで男性的でソウルフルなボーイジョージの歌声は
その奇抜な外見とは裏腹に非常に実力派だったと思います。

とはいえ。。。このアルバムにも収録されている
3枚目のシングル「Do You Really Want to Hurt Me」(邦題「君は完璧さ」)が
全英1位になるまではイギリス国内でも
あまり話題になることもなく1・2枚目のシングルは
それぞれ英チャートで114位・100位と
さしたるチャートアクションを起こせませんでした。
後のボーイジョージの話によると
この「Do You Really Want to Hurt Me」が
デビューして半年も経っていないのに
結構追い詰められた状況で出したシングルだったそうです。
しかしながらこれが大ヒットし
その1か月後に出したこのアルバムも大ヒットします。
シングル「Do You Really Want to Hurt Me」は
全英のみならず全米チャートでも2位を記録し
日本でも大ヒットしました。

当時、私は中学生で洋楽を聴き始めたばかりの頃でしたが
正直言ってこの「Do You Really Want to Hurt Me」の良さは
その当時はイマイチわかっていませんでした。
その後に出る「Church of the Poison Mind」や
「Karma Chameleon」あたりはわかりやくキャッチーで
インパクトもある曲だったので1度聴いただけで夢中になりましたが
この「Do You Really Want to Hurt Me」は
まだクソガキだった私にはちょっと早かったのですよねぇ
でも聴きこんでいくうちにレゲエチックな軽快なリズムと
サビの効いたボーイ・ジョージの歌声と切ないメロディラインに
夢中になっていくのですよねぇ
数年後にはカルチャークラブの楽曲の中でも
相当好きな曲になっていました。

もちろん「Do You Really Want to Hurt Me」だけではなくて
このアルバムはダンサンブルな軽快なノリの曲で溢れていて
その独特の世界観も含めて非常に心地よい1枚です。

デビューシングルでもある「White Boy [Dance Mix]」から始まり
次々と軽快なテンポの楽曲が続きますが
個人的な好みとしては
A-3「I'll Tumble 4 Ya」、A-4「Take Control」
B-1「Mystery boy」(日本盤のみ収録)
B-3「I'm Afraid of Me [Remix] 」
そしてやはりラストの「Do You Really Want to Hurt Me」ですよねぇ

世界的にさらにバカ売れした2ndアルバムほどの
派手さやバリエーションの豊かさは正直言ってないので
少し地味な印象になるかもしれないでのすが
本来のカルチャークラブの軽快なダンスポップが
最初から最後まで楽しめる1枚だと思います。

1982年10月4日リリース

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