- 9RhVX1oHXgScHQV Museum
- 3F 昭和のレコード 邦楽編
- 山下久美子「Sophia」
山下久美子「Sophia」
山下久美子さんの6枚目のオリジナルアルバム
私が最初に久美子さんの楽曲を聴いたのは
FMエアチェックで録音した「雨の日は家にいて」だったかな
その次のシングル「赤道小町ドキッ」が
この時代のヒット曲の定番ともいえる
「夏のカネボウ化粧品キャンペーンイメージソング」に選ばれて
YMOサウンドまんまの楽曲の良さもあって
大ヒットしたのですよねぇ
この曲以前と以降では楽曲の路線が全く異なっています。
このアルバムは赤道小町のヒットからおよそ1年後に出たアルバムで
シングル曲「こっちをお向きよソフィア」と
同時リリースになっています。
もちろんアルバムにも収録されています。
当時絶賛ブレイク中だった大沢誉志幸さんの作曲で
これまためちゃカッコ良い名曲です。
アルバムのオープニングも大沢誉志幸さん作曲の
「ちょいまちBabyなごりのキスが」でこれがまた
ソフィアに負けないくらいいいのです!
当時気に入ってめちゃくちゃ聴きまくってました
ところで、大沢誉志幸さんといえば
「そして僕は途方に暮れる」が有名ですが
その作詞って銀色夏生さんで
この「ちょいまちBabyなごりのキスが」も
銀色夏生さんの作詞なのです。
実は当時、銀色夏生さんの詩集とかも持っていたのだけど
いつのまにかなくしちゃったなぁ…惜しいことをした…
赤道小町のヒット以降、久美子さんのシングル曲は
アップテンポの派手な曲が多くって
それはそれでインパクトあってステキなのですが
アルバム曲は赤道小町以前の久美子さんの
独特のハスキーボイスを活かしたポップな曲も多く
何だか聴いていて安心するような気持になります。
A-2,A-3,A-5あたりの曲は特にそんな気がします。
B面はシングル曲の「こっちをお向きよソフィア」で始まり
B-2、B-3とテンションを維持した少し大人っぽい展開で進みます。
B-4も切なさを織り交ぜた大人っぽい曲なのですが
この作曲がそろそろブレイクしてきていた「NOBODY」なんですねぇ
作曲陣はめちゃくちゃ有名な方ばかりで
アルバム全体の質を間違いなく押し上げています。
このアルバム全体的な雰囲気とメリハリが好きで
全体を通してもかなり聴きこみました。
他にも久美子さんのアルバムはいろいろ聴いているのですが
未だに山下久美子さんのアルバムっていうと
このアルバムが一番に思い浮かびます。
1983年7月21日リリース