Bon Jovi 「Slippery When Wet(ワイルド・イン・ザ・ストリーツ)」

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ボンジョヴィが「そこそこ売れているロックバンド」から
まさに「世界のボンジョヴィ」になった3rdアルバム

ボン・ジョヴィ初となる全米ビルボードチャート1位を獲得し
シングルカットされた「You Give Love A Bad Name」と
「Livin' On A Prayer」もシングルチャートで1位を獲得
全米だけで1,200万枚を売上げ
トータルでは2,800万枚売れたとされている化け物アルバムです

ちなみに写真にある日本向け国内版ジャケットは
本当は全世界でこれで売り出すはずだったアートワークなのですが
メンバーが気に入らなかったとかちょっと過激すぎるだとかの理由で
日本盤以外は水をかけられたゴミ袋に
ジョンが指でSlippery When Wetと書いたものが採用されています
個人的にはこの日本向けのアルバムジャケットが好きですけどね

さてそのアルバムの楽曲ですが…

キラッキラッのシンセのイントロから
厚みのあるコーラス
少しハードめのギターリフに移行して始まる
A-1「Let It Rock)から
明らかにこれまでのボンジョヴィとは違う
サウンドの厚みを感じさせます。
で、ジョンのヴォーカルはこれまで以上に冴えまくりで
これまでとは存在感が段違いです。

で、A-2は世界的な大ヒット曲となった
「You Give Love A Bad Name」
この曲か次のA-3の「Livin' On A Prayer」(こちらも大ヒット)で
初めてボンジョヴィを聴いたって方も多いと思います。
どちらもインパクトのあるサビが強烈にイメージに残る
「まぁそりゃ売れるよな」って感じの名曲です。
さすがに当時から聴く機会もなんだかんだで多く
少し食傷気味ではありますが…(笑

続くA-4がいかにも明るいアメリカンロックという感じの
「Social Disease」こういうの向こうの方は好きですよねぇ
アレンジに大胆にブラスも組み入れたサウンドは
まぁ確かにカッコ良いのですが。。。

A面のラストを飾るのは
ある意味、これまでのボンジョヴィの感じも出ている
少しブルージーなバラードの
「Wanted Dead Or Alive」
実は元々この曲がアルバムタイトルとなる予定だったみたいです。
このアルバムが出る3ヶ月くらい前に
たまたま見たMTVでジョンがインタビューに答えていたのですが
次のアルバムは?と聞かれて
今レコーディング中さ!タイトルは決まっていて「Wanted Dead Or Alive」だよ!
と答えていたのです。
このインタビュー、ビデオにたまたま録画して
DVDにもダビングして保存してあります(笑

B面のオープニングはこれまた派手派手なギターリフから始まる
「Raise Your Hands」
単純明快にわかりやすくカッコ良い曲です!
これがA面のオープニングでも良かったのではないかと思います。

B-2はボンジョヴィらしい爽やかでポップな
「Without Love」こういう曲はボンジョヴィ…というか
ジョンが得意としている感じですよね
そりゃ世界的にモテるの納得だわ…と思う1曲です。

続いてB-3は「I'd Die For You」
この曲ほぼ1stの「Runaway」です(笑
でも個人的にはこういうマイナーキーの曲大好きなので
この曲もめちゃくちゃ好きです。
リッチーのギターもノリノリで冴えまくりです。
時々入れるハーモニクスのオブリガードが
めちゃくちゃカッコいいですよね!

B-4はこれまたアメリカンロックバンドの王道のような
明るいキーのバラ―ドの「Never Say Goodbye」
こういうのはシングルカットしても売れるでしょうねぇ

アルバムjの最後を飾るのは日本盤の邦題ともなった
「Wild In The Streets」
これもわかりやすくカッコ良いアメリカンロックです。
アルバムの最後を飾る曲って
このアルバムでいうと「Never Say Goodbye」のような
壮大なバラードで締めるタイプと
この曲のようなインパクトのあるカッコ良い曲で締めるパターンと
二通りあるような気がしますが
やっぱりロックバンドはこのタイプの曲で締めくくる方が合ってますね!

というわけで。。。改めて聴いても
そりゃ売れるわさ…と再確認してしまうほど
わかりやすくカッコ良い曲のオンパレードです
またそれに加えてこれまでのアルバム以上に
ジョンのボーカルを始めメンバーみんなが生き生きと演奏して
楽しんでコーラスにも参加しているように感じます。
やはりボンジョヴィというとこのアルバムは外せない1枚ですね!

1986年8月25日リリース

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