アース・ウィンド&ファイアー『天空の女神』

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【2024年8月3日ON AIR】
アナログ音源専門プログラム「33rpm」。8月はブラック・パワー、ブラック・コンテンポラリー、ソウル・ミュージックをお送りします。初回は、アース・ウィンド&ファイアーのアルバム『天空の女神』です。

美しいファルセット・ボイスとタイトなリズム、ショーアップされたステージで一世を風靡したスーパー・グループ、アース・ウィンド&ファイアー。その中心人物モーリス・ホワイトは、2016年に惜しくも星となってしまいました。モーリス・ホワイトは、1941年12月19日、メンフィス生まれ。高校生でドラムをはじめ、チェス・レコードの専属打楽器奏者としてキャリアをスタートしました。

1967年ラムゼイ・ルイス・トリオに参加した後、69年シカゴで自身のバンド『ソルティ・ペパーズ』を結成しました。その後ロスアンジェルスに移ってグループ名をアース・ウィンド&ファイアーに改名、アルバム2枚をリリースしますが一旦解散。

モーリス、ヴァーダインの兄弟に加え、ボーカルのフィリップ・ベイリー、ギターのアル・マッケイらによる新生アース・ウィンド&ファイアーは1972年コロンビアから『地球最後の日』で再デビューしました。

ドラマーのラルフ・ジョンソンが参加したことでモーリスはフロントに立ち、フィリップ・ベイリーとのツイン・ヴォーカル体制を確立します。74年の『太陽の化身』から「宇宙よりの使者」が初のシングル・ヒット。洗練されたサウンドと白人マーケットへのアプローチという、モーリスの戦略は見事に的中しました。

75年のアルバム『暗黒への挑戦』でとうとう全米1位を獲得、収録曲「シャイニング・スター」はグラミー賞を受賞しました。77年の『太陽神』は、「宇宙のファンタジー」など名曲ぞろいで全米3位の大ヒット、再びグラミーに輝きます。

その後「セプテンバー」「ブギー・ワンダーランド」など、ダンス・クラシックスとなったヒットを連発。ところが81年の『天空の女神』あたりからサウンドに変化があって、83年の『エレクトリック・ユニヴァース』ではEW&Fサウンドの要ホーンを使わず、シンセサイザーを使用。ファンの間でも賛否両論となり、このアルバムをもって一旦活動を休止します。

87年には活動を再開しますが、モーリスは病に冒されライブ活動をリタイア。その後もプロデューサーとして関わっていましたが、2016年2月3日宇宙へと旅立ちました。しかし現在もアース・ウィンド&ファイアーは活動を続け、フィリップ・ベイリー、バーダイン・ホワイト、ラルフ・ジョンソンが在籍しています。

アース・ウィンド&ファイアーのアルバム『天空の女神』
SIDE A
「レッツ・グルーヴ」
「レディ・サン」
「マイ・ラヴ」
「エヴォリューション・オレンジ」

SIDE B
「カリンバ・トゥリー」
「偉大なる覇者」
「果てしなき挑戦」
「アイ・ウォナ・ビー・ウィズ・ユー」
「ザ・チェンジング・タイムズ」

アース・ウィンド&ファイアーのアルバム『天空の女神』いかがでしょうか?ちなみに、このアルバムから中心人物でもあったギタリストのアル・マッケイが独立。それがサウンドの変化にも影響しているのではないかと言われています。

https://www.earthwindandfire.com/
アース・ウィンド&ファイアー オフィシャルサイト

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