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- 1F 33rpm
- マイケル・シェンカー・グループ『神(帰ってきたフライング・アロウ)』
マイケル・シェンカー・グループ『神(帰ってきたフライング・アロウ)』
【2025年1月4日ON AIR】
アナログ音源専門プログラム「33rpm」。
今年も様々なジャンルのレコードを紹介していこうと思います。今年は巳年ということで、復活と再生の象徴、蛇にちなんで1月は「ヘヴィなロック」をお届けします。
初回は、お正月に相応しく“神”と呼ばれるギタリスト、マイケル・シェンカーが1980年に発表した、マイケル・シェンカー・グループのアルバム『神(帰ってきたフライング・アロウ)』をご紹介します。
マイケル・シェンカーことミヒャエル・シェンカーは、1955年1月10日西ドイツ生まれ。父はヴァイオリン、母はピアノをたしなむ音楽好きな一家に育ち、自然と音楽と触れ合って来ました。特に7才年上の兄ルドルフの影響は強く、エルヴィス・プレスリーはじめ、シャドウズのようなインスト・バンド、ビートルズやストーンズも聴くようになります。
サッカー選手を夢見ていたミヒャエルでしたが、兄が誕生日にもらったギターに興味を奪われます。その兄が、小学生のミヒャエルにシャドウズが入ったテープをプレゼントすると、その日のうちにギターでメロディをなぞることが出来てしまったそうです。
兄ルドルフがスコーピオンズというバンドを結成すると、ミヒャエルもバンドに興味を持ち始め、11歳でステージ・デビュー。その後いくつかのバンドで活動中、スコーピオンズのヴォーカルとギターが脱退。兄の招きで、ヴォーカルのクラウス・マイネと共に加入、ミヒャエルは17歳でした。
スコーピオンズは1972年にデビュー、ミヒャエルのギターをウリにしていましたが、交流のあったイギリスのバンドUFOのギタリストに抜擢され、イギリスに渡ります。新体制となったUFOは、レーベルを移籍して74年にアルバム『現象』をリリース。マイケルは「ドクター・ドクター」などの名曲を生み出していきますが、78年にUFOを脱退、一時スコーピオンズに復帰したものの結局こちらも辞めてしまいます。
79年にはマイケル・シェンカー・グループを立ち上げ、80年にアルバム『神』をリリース。大きな期待を背負っての復活でしたが、メンバーが激しく入れ替わり自然消滅してしまいます。86年にヴォーカリストのロビン・マッコリ―とマッコリ―・シェンカー・グループを結成、拠点をアメリカに移して活動を続けますが、メンバーの出入りが続き、92年に解散しました。
その後マイケルは黄金期メンバーによるUFO再結成に参加、しかし意見の対立で再び空中分解。96年にマイケル・シェンカー・グループが再編されますが、その後もマイケルはUFOと行ったり来たり。2000年代もそれは変わらず、マイケル・シェンカー・グループもメンバー・チェンジが続きます。
2006年には25周年記念のアルバム『テイルズ・オブ・ロックン・ロール』をリリース、16年には歴代メンバーを集めて「マイケル・シェンカー・フェスト」を立ち上げました。このスタイルは様々な場所で開催され、スタジオ・アルバムもリリース。現在もロビン・マッコリ―と共にマイケル・シェンカー・グループを続けています。
マイケル・シェンカー・グループのアルバム『神(帰ってきたフライング・アロウ)』
SIDE A
「アームド・アンド・レディー」
「クライ・フォー・ザ・ネーションズ」
「ヴィクティム・オブ・イリュージョン」
「ビジョ―・プレジュレット」
「フィールズ・ライク・ア・グッド・シング」
SIDE B
「イントゥ・ジ・アリーナ」
「ルッキン・アウト・フロム・ノーホェア」
「テイルズ・オブ・ミステリー」
「ロスト・ホライズンズ」
マイケル・シェンカー・グループのアルバム『神』いかがでしょうか?
ちなみに、マイケル・シェンカーのトレードマーク、ギブソンのフライングVというギター。ライヴ直前、自分のギターを別れた彼女の家に置いてきたため、兄ルドルフのギターを借りたところ非常に気に入ったので、そのまま譲り受けたのだそうです。
https://michaelschenkerhimself.com/
★マイケル・シェンカー オフィシャル