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沢田研二『A WONDERFUL TIME』
【2024年12月28日ON AIR】
アナログ音源専門プログラム「33rpm」。
12月は1982年にDate fmが開局したメモリアルな月という事で“Fantastic 80's”と題して、80年代初期のJ-POPをお送りしています。シリーズ最終回は、沢田研二が1982年にリリースしたアルバム『A WONDERFUL TIME』をお届けします。
1970年代の終わりから80年代にかけて、ロックと歌謡曲の融合が見られた日本の音楽シーン。その象徴的存在が沢田研二ではないでしょうか。
グループ・サウンズ「ザ・タイガース」としてデビュー、その後ソロ・シンガーとなった沢田研二は、1948年6月25日鳥取県で生まれました。京都に移り住んだ少年時代はプロ野球選手に憧れ、中学では野球部のキャプテンを務めたそうです。高校を中退してアルバイトしていたダンス喫茶で声をかけられ、音楽の世界へ。
ヴォーカリストとして、岸部一徳のバンド「ファニーズ」から声がかかり、大阪のジャズ喫茶へ進出すると次第に人気を獲得、関西を代表するグループになりました。寺内タケシとブルージーンズのヴォーカル、内田裕也の目にとまり東京へ進出。音楽番組のプロデューサーをしていた、すぎやまこういちによってザ・タイガースへと改名、渡辺プロダクション所属となり、1967年にシングル「僕のマリー」でデビューします。
2ndシングル「シーサイド・バウンド」が大ヒット、GSブームの中心となったザ・タイガースは、「モナリザの微笑」「君だけに愛を」などヒットを連発。しかし、アイドル路線をひた走る事務所とメンバー間に不協和音が生まれます。
69年にはメンバーの入れ替えによって第2期タイガースの始動となりますが、大学紛争などの社会情勢や、音楽の多様化などからグループ・サウンズ・ブームも収束。結局ザ・タイガースは71年の武道館公演をもって解散しました。
その後、沢田と岸部は、元テンプターズの萩原健一らとスーパー・グループPYGを結成。本格的なニュー・ロックを目指しますが、ロック・ファンからもGSファンからもそっぽを向かれ、71年11月、沢田研二は「君をのせて」でソロ・デビューに至ります。
73年の「危険なふたり」で初のオリコン1位を獲得、以後「時の過ぎゆくままに」「勝手にしやがれ」とヒットを放って行きます。80年代に入ると、佐野元春や大沢誉志幸などを迎えたアルバム『A WONDERFUL TIME』や、自身も作詞・作曲に取り組むなど、新たな展開をみせてきました。
またソロと並行して81年にはタイガースを一時復活、2013年に再結成ツアーも行いました。現在も歌手のみならず、俳優として映画、舞台と幅広く活躍。2023年75歳の誕生日には、さいたまスーパーアリーナでコンサートを行うなど、まだまだ現役として活動中です。
沢田研二のアルバム『A WONDERFUL TIME』
SIDE A
「おまえにチェックイン」
「PAPER DREAM」
「STOP WEDDING BELL」
「WHY OH WHY」
「A WONDERFUL TIME」
SIDE B
「WE BEGAN TO START」
「氷づめのHONEY」
「ZOKKON(ゾッコン)」
「パフューム」
「素肌に星を散りばめて」
沢田研二のアルバム『A WONDERFUL TIME』いかがでしょうか?
ちなみに、このアルバムには伊藤銀次、後藤次利、そして4人目のYMOと言われた松武秀樹など多くのロック・ミュージシャンが参加、さすがはジュリーです。
http://www.co-colo.com/
★沢田研二 オフィシャル