ミュシャと日本、日本とオルリク

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2020年、岡山県立美術館。
2020年は日本とチェコとの交流が始まって100周年だそうだ。
今展覧会主役の2人は共に現在のチェコ共和国出身で、1900年前後にパリを中心にヨーロッパ各国で流行したジャポニズムに影響を受けただけでなく多くのフォロワーを生み出し、更に日本へ逆輸入される原動力となった。
ミュシャについては今更言うまでもなくアールヌーヴォー様式の第一人者であり、サラ・ベルナールを描いたポスター等で当時活躍していたパリでは大人気であったが、縦長の構図や太い輪郭線などは日本美術の影響が見て取れる(本人はどうやら否定的だったようだが)。
一方のオルリクはミュンヘンで銅版画を学びウィーン分離派への参加後に木版画に興味を持つようになり、実際に来日して浮世絵の技法を学んだ。同時に日本で制作した自画石版画が若い作家に大変な影響を与え、それまでの彫師・摺師といった分業制度から自画石版画への変革が起こる事となる。

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