フェルナン・クノップフ展

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1990年、Bunkamuraザ・ミュージアム。
ベルギー象徴派の代表的な画家、フェルナン・クノップフの大規模な展覧会。私の好きな画家の一人で、長い間これを待っていました。
1983年のベルギー象徴派展で観た「私は私自身に扉を閉ざす」は残念ながら無かったものの、同展で観た作品は幾つかあって久々の再会を楽しんだ。そして注目は何といっても「マルグリットの肖像」。クノップフ自身が生涯手放さなかったこの作品は、会場でも尋常ではない程のオーラを放っていた。当時、確か金曜日は夜9時まで開館時間が延長されていて、会期中は毎週仕事終わりにこのマグリットに会いに行っていました。それほど言葉では表現できない不思議な魅力に満ちた作品でした。

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