52回目の日記 ショーン・コネリー逝去

初版 2020/11/01 23:14

改訂 2021/08/26 10:17

 前回も申し上げましたが、この「モノ日記」の欄が自身のコレクションに関することではなく、追悼の言葉を述べる場に止まってしまっているのが辛いのですが、やはり触れないわけにはいきません。英国の名優ショーン・コネリー氏が10月31日に逝去されました。享年90歳。様々な見方はあるのでしょうが、同い年のクリント・イーストウッドが今年に至るまでなお活動を続けていることを鑑みると、やはり少し早く逝ってしまったという感が私にはあります。世間的には「初代ジェームズ・ボンド」というのが代名詞になっていますね。それはそれで異存はないのですが、私が劇場で映画を観始めたころはすでにロジャー・ムーアに代替わりしていたので、007シリーズ以外の作品の方が印象に残っています。例えば、数少ないですがSF映画にも出演しており、『未来惑星ザルドス』『アウトランド』といった佳作から『メテオ』なんて駄作にまで携わっていたのが面白かったですね。その他についてはその関連アイテムを展示する際に紹介することにして、それでは、出演作の映画音楽で世間的によく知られているものがあるか、というと、これが007シリーズ以外にはそれほどないようで、その点は結構地味な印象です。


 そんな氏のフィルモグラフィーの中で私が気に入っているのが『王になろうとした男』の音楽で、担当はモーリス・ジャール。主にデヴィッド・リーン監督作品の音楽が有名な映画音楽作家ですが、その他にも名作を数多く残しており、本作のスコアもそれこそ地味ながら味わい深い出来です。

 ここでは、この楽曲を収録しているCDのジャケットを添付させて戴きます。


#ショーン・コネリー #王になろうとした男 #サントラ盤CD #映画音楽  #モーリス・ジャール #思い出


 映画音楽とクラシック音楽をこよなく愛するwoodstein(ウッドスタイン)という者です。それ故、必然的にCD、レコードコレクターであり、他人にその保有数を告げると、殆どの場合、引かれてしまうという困り者です。自分でもコレクションを把握できていないという体たらくでして、この場を通じて、実情を解き明かしていこうと目論んでいます。

Default
  • File

    nocturnalclan

    2020/11/02

    007以外だと多分遺作だと思うんですが
    2003年の「リーグ・オブ・レジェンド/時空を超えた戦い」
    と1986年の『ハイランダー 悪魔の戦士』
    がお気に入りです。

    名優のご冥福をお祈り致します・・・

    返信する
    • File

      woodstein

      2020/11/03

       nocturnalclanさん、コメント有難うございます。ジェームズ・ボンドの役を得て以降は『オリエント急行殺人事件』や『遠すぎた橋』といったオールスター・キャスト作品や『バンデットQ』などを除いて、出演作ではほぼ主役だったのですが、『ハイランダー 悪魔の戦士』では本格的に脇役に取り組み、それが『アンタッチャブル』でのアカデミー賞助演男優賞受賞につながったことを鑑みると、世間的にはやや知名度に欠けるのですが『ハイランダー …』はショーン・コネリーにとって転機となった作品だったようです。クイーンの主題歌も良かったですしね。

      返信する
  • File

    オマハルゲ

    2020/11/02

    「オリエント急行殺人事件」や「遠すぎた橋」といったオールスター映画でも存在感を如何なく発揮してましたね。吹替えファンとしてはコネリーの声を担当されてる若山弦蔵氏がお元気そうで何よりです。

    返信する
    • File

      woodstein

      2020/11/03

       omaharuge102さん、コメント有難うございます。若山氏が定期的に出演していたラジオ番組が終了して以来、氏の声を聴くことがなくなったので御近況を窺い知ることはできないのですが、御元気とのこと、できればこの訃報に対する氏のコメントを聴いてみたいのですがね。

      返信する
  • Animals 16

    Jason1208

    2020/11/02 - 編集済み

    ショーン・コネリー主演作の007映画「ロシアより愛をこめて」より。
    某エバンゲリオンのBGMの元ネタだそうです。
    From Russia With Love Score ''007 Takes The Lektor''
    https://youtu.be/BKCEiNk198E

    返信する
    • File

      woodstein

      2020/11/03

       Jason1208さん、コメント有難うございます。実は私、「エヴァ」はおろか「ガンダム」、果ては「マジンガー」などのロボットアニメには全くと言っていいほど造詣が深くなかったせいか、今回提供して戴いたエピソードについてはかなり後年になって知りました。添付の動画の音楽はもちろん知っていましたが、例のティンパニーで始まり、各所でBGMに用いられているあの曲が『エヴァンゲリオン』の挿入曲と知るまでにかなりの期間を要したので、およそ連想はできませんでした。
      https://www.youtube.com/watch?v=guo-5a2cV1k

      返信する
  • File

    塚原ユズル

    2020/11/03

    バンデッドQはいかがでしょうか?(笑)

    返信する
    • File

      woodstein

      2020/11/03

       塚原ユズルさん、コメント有難うございます。『バンデットQ』ですか。まあ、ショーン・コネリーも出演しているのですが、それよりも「テリー・ギリアムの映画である」と認識の強い作品ですね。また、映画そのもの以外の問題、すなわち日本公開においては数か所カットされたなどのこともあり、とても一言では語れない作品です。私自身は、その日本向けのカットされた劇場公開版を30年以上前に名画座で観たきり、つまり、いわゆるオリジナル全長版を観ていないので、それほど語れる立場にはないと思っておるのですが、いずれ機会があればその辺りのことを克服して本作についても触れたいとは思っています。オライナエ~♪

      返信する
    • File

      freedom

      2020/11/08

      バンデットQ好きな映画でした。ラストシーンのショーンコネリーの笑顔が印象的でした。

      返信する
    • File

      塚原ユズル

      2020/11/08

      そう、そこです!😆👍

      返信する
    • File

      woodstein

      2020/11/09

       塚原ユズルさん、freedomさん、コメント有難うございます。確かに、ショーン・コネリーの笑顔は私にとっても、この作品の救いとなるワンショットでした。

      返信する
  • File

    kinggidoko

    2020/11/03

    いろんな作品に出ていましたね。晩年でも渋い演技でワクワクさせて頂きました。
    ご冥福をお祈りいたします。

    返信する
    • File

      woodstein

      2020/11/03

       kinggidokoさん、コメント有難うございます。俳優のキャリアとしての晩年の作品では、『小説家を見つけたら』での偏屈な老小説家の役が印象的でした。また、作品的には『薔薇の名前』以来、再びF・マーリー・エイブラハムとの対立関係のシーンが見られたのが興味深かったですかね。

      返信する
  • File

    freedom

    2020/11/08

    ジェームスボンド以上に、リーグオブレジェンドやアンタッチャブルの戦う老戦士のイメージが強い俳優さんでした。合掌。

    返信する
    • File

      woodstein

      2020/11/09

       freedomさん、コメント有難うございます。挙げられた以外では、『レッド・オクトーバーを追え!』や『プレシディオの男たち』の軍人役が印象的でした。

      返信する
  • File

    ace

    2020/11/08

    「アウトランド」好きでした😌✨
    ご冥福をお祈りいたします

    返信する
    • File

      woodstein

      2020/11/09

       aceさん、コメント有難うございます。『アウトランド』はもう少し世間的にも評価されてもいい作品だと思っているので、現在の知名度の低さは残念な限りです。あと、ジェリー・ゴールドスミスの音楽も良かったのですが、それについては別の機会に。

      返信する
    • File

      ace

      2020/11/11

      楽しみにしてます✨😌

      返信する
  • File

    kyusha_fan

    2021/08/24 - 編集済み

    私は「レッド・オクトーバーを追え!」を推します。

    返信する
    • File

      woodstein

      2021/08/25

       kyusha_fanさん、コメント有難うございます。『レッド・オクトーバーを追え!』は確かに面白かったですね。少し俳優ころがしの話をすると、本作でジャック・ライアンを演じたのはアレック・ボールドウィンでしたが、『パトリオット・ゲーム』や『今そこにある危機』ではハリソン・フォードが演じたので、『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』のジョーンズ親子が幻の共演をしていた? あと、この3作にジェームズ・グリーア提督役で出演したのがジェームズ・アール・ジョーンズ、つまりダース・ベイダーがハン・ソロの上司を演じていたと、意味もなく喜んでいたのを思い出しました。

      返信する
    • File

      kyusha_fan

      2021/08/26

      そうなんだすね。
      様々な作品にそれぞれの俳優さんが映画出演してると色んな繋がりが出てきますね。面白いですね。

      返信する