- Japan Hand Engraved Revenue collection Museum
- 32F 【サブコレクション】蚕種免許印紙 / Silk Worm Egg Revenue
- 蚕種免許印紙:明治6年度使用・海外用(その1)/ Silk Work Egg Revenue: Meiji 6 - Overseas use (1)
蚕種免許印紙:明治6年度使用・海外用(その1)/ Silk Work Egg Revenue: Meiji 6 - Overseas use (1)
蚕種免許印紙・明治6年度使用の海外用。デザインは基本的に国内用と同じですが、「海外」の記載があり、刷色が緑色となっています。
緑色の刷色が美しく、豪華で豪勢な彫りが楽しめる印紙です。
明治6年度使用海外用には複数の版が存在して、古屋カタログ(2011)では4面(4版)と推定されていますが、残念ながら版別の特徴などは記載されていません。
私のコレクションにもインプレッションや字体の特徴が異なるものが複数種類あるのですが、それらを紋様の特徴や刷色、インプレッションでグループに分けて、「タイプ」と称して整理しています。
ここに示した3枚は、
・「六」の第4画目(右脚)の終わりに内側に向けたハネがある、
・青海波紋様の小波がスムーズではなく乱れ気味、
・全体的にぼやけたインプレッション、
という特徴があり、アルバムでは仮称「タイプA」として整理しています。個人的には最も一般的な、よく見かけるタイプであると感じています。
なお、印刷のインプレッションがぼやけているのが、元の販の特徴なのか、印刷時の加減なのか、はたまた使用/保存時のスレによるものなのかはっきりしていません。さらなる調査研究が必要と感じています。