第四次発行 1銭黒色:複合目打 Perf. 11 x 10 / 4th Issue 1 Sen black : compound perforation Perf. 11 x 10

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第四次発行1銭黒色の複合目打で、横ピッチが11、縦ピッチが10のもの。横目打のピッチは実測では11を越えるが、目打穴がひときわ小さく、いわゆるperf. 11sと考えているため、現在のところPerf. 11s x 10として整理している。画像2枚目に示した明治14年の証書に縦3枚ストリップで貼られているものである。

Perf.11x10の複合目打は長谷川の2016年カタログでは第四次発行10銭印紙のものが収録されている。また、縦横が逆になったperf.10x11が第五次発行1銭印紙で収録されている。

なお、長谷川(2022)には記載されていないものの、ピッチが11で、目打穴が小さいperf.11sと思しきものは第四次発行5銭印紙では確認しているので、第四次発行1銭黒色にもあって不思議ではないと考えている。ちなみに古屋(1979)は「目打は10と12 1/2の2種であるが、専門家は, 9s, 10, 10s, 11s, 10N, 10L, 12, 12 1/2の8種と、10x12 1/2, 12 1/2x10のコンパウンドを加えて10種としている。」として、11sの存在を示唆しているのは興味深い。

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