日本特設病院船 氷川丸

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氷川丸(ひかわまる)は昭和5年に日本郵便がシアトル航路の船質の改善を目的として建造した12,000トン級の貨客船でしたが、昭和16年11月に日本海軍に徴用され病院船として働くことになりました。これによって特徴でもあったフランス式の装飾をほどこした船室の多くは改装され病室や診察室、手術室となり、またその黒い船体は一面白く塗り替えられ船腹には緑の帯と病院船であることを表す赤十字が描かれました。こうして艤装を終えた氷川丸は同年12月の初出動を皮切りに多くの負傷兵の救護にあたりました。その活躍で命を救われた兵士は3万人にも及ぶと言われています。徴用された船舶の多くが沈められていたにもかかわらず、何度も危険な目にあいながらも終戦まで働き、終戦時に残った船の中ではもっとも大型クラスのものとなりました。現在は引退し横浜港に永久係留されています。

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