ドイツⅣ号突撃榴弾砲ブルムベアー

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1942年、スターリングラードを攻撃したドイツ軍は、市内のビル等の建物を要塞化して抵抗するソビエト軍にひどく苦戦していました。この経験から、強力に要塞化された都市の攻撃を主目的に開発されたのがⅣ号突撃榴弾砲戦車ブルムベアー、別名ストゥームパンターⅣ号(Sd.Kfz.166)である。ブルムベアーとは「気難しい人」「不平不満を言う人」という意味である。シャーシはⅣ号F型戦車のものを流用、全面100㎜にも及ぶ強力な装甲版による戦闘室に威力ある150㎜榴弾砲搭載、1943年4月~5月にかけて60両の第一次生産がおこなわれ、一部がクルスクの戦いに投入されたのですが、戦車戦となったクルスクの戦いでは、市街戦に特化したブルムベアーはその実力を十分に発揮できませんでした。ブルムベアーが本来の実力を示したのは、イタリア戦線、そして後期の東部戦線からです。臼砲に近い曲射性能を持つ150㎜榴弾砲が山がちのイタリアでの運用に適し、また後期の東部戦線ではソビエト軍がドイツ国境に迫り、市街戦が多くなったからです。このためブルムベアーの生産は1943年12月から再び強化されることとなりました。Ⅳ号戦車の発展に伴い、シャーシはⅣ号H型及びJ型のものが流用され、更に細部も改良が加えられ、市街戦専用車としてその地位を確保していきました。特殊用途の戦車でありながら、最終的な製造台数は300両近くになったと言われています。

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