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西武2000系電車
西武初の界磁チョッパ制御と回生ブレーキを採用した電車として1977(昭和52)年に登場した。西武では着席定員確保の観点から、車長20mの電車でも客用扉は片側3ヶ所を標準としていたが、当時の新宿線の各駅停車列車は6両運転が限界であり、朝間時の停車時間短縮と混雑緩和を目指すため、客用扉を片側4ヶ所としている。
側窓は従来の標準であった2段上昇式から上段下降・下段上昇式とし、特に上窓はバランサー付として操作性と開位置の自在度を向上させた。一方、車体前面には中央に貫通扉を設け、線増や直通運転による地下線運転を見据えた構造となっており、行先表示装置と共に字幕式の列車種別表示装置も設置されている。
当初は増結車両のない6両編成のみであったが、1983(昭和58)年に新宿線各駅停車列車の8両運転が開始されるのに合わせ、編成組み替えと追加増備によって8両・2両の編成も登場。
更に1988(昭和63)年には701系電車グループの置き換え用として、1枚下降式側窓への変更や側面方向幕の設置、前面窓回りの平滑化・ブラックアウト化等、車体内外に大幅なモデルチェンジを施した増備車、通称新2000系(別称2000N系)が登場。このモデルチェンジ車には4両編成も現れたほか、池袋線にも新規投入され、101系電車に代わる西武の代表格と言える形式となった。
#西武2000系