「黒部の太陽」DVDです。

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以前から観たくて、ヤフオクでレンタル落ちのものを格安で購入しました。
三船敏郎×石原裕次郎のツートップで挑んだ、一大スペクタクルです。
昭和30年代、高度経済成長期に建設された、黒部川第四発電所の中でも最大の難工事と言われた、大町トンネルの工事を描いた作品です。

「題名のない音楽会」の司会でも有名な、黛敏郎さんの勇壮な音楽に、難工事の現場をリアルに再現したセットから、伝わってくる緊迫感と、見ごたえある迫力は、石原裕次郎さんが「大画面で観てほしい」と仰った通りのものです。

この作品には三船敏郎さんや石原裕次郎さんの他、豪華なキャスト陣が出演しており、印象に残ったのは、宇野重吉さんと寺尾聰さんが、実際に親子役で共演しており、本当の親子なだけに、二人の間のやり取りのリアルさが、ひしひしと伝わりました。

また、十数年後には「西部警察」に出演し、「ルビーの指環」をはじめとするAORの数々をリリースして、大人の雰囲気を漂わせることになる寺尾聰さんですが、この映画の撮影当時は20歳過ぎということもあって、まだまだ初々しさが感じられるところも新鮮でした。

23インチの大画面モニターを購入したところで、もう一度観てみようかなと思っています。

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    woodstein

    2020/04/05

     豪華なキャスティングがとにかく注目されますが、個人的には熊井啓監督の代表作の一つ、という捉え方をしています。

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      sat-2019

      2020/04/06

      コメントありがとうございます。
      五社協定の縛りがあった中、その圧力に屈せずに、実際の工事を再現した、危険な撮影に挑んだ、まさしく熊井監督の代表作ですね。
      熊井監督の作品で、記憶に新しいところでは1989年の「千利休 本覺坊遺文」が話題になったことを覚えています。

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      woodstein

      2020/04/06

       『千利休 本覺坊遺文』(1989年10月7日公開)は同時期に勅使河原宏監督の『利休』(1989年9月15日公開)が先行上映されたこともあり、興行的には苦戦したことを覚えています。世間的には「同様の内容なのだろう」という先入観もあったようですが、実際はかなり異なる内容で、個人的には『千利休 本覺坊遺文』の方がとにかく面白かった、というのが感想です。

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      sat-2019

      2020/04/06

      ご返事およびご覧になった際の貴重なご感想、ありがとうございます。
      同時期に「利休」という映画も上映されていましたね…忘れかけていた記憶が蘇りました。
      熊井監督の方は、興行的に苦戦されていたのは、初めてお聞きしました。
      先入観的には同じ千利休を題材にしただけに、変わり映えのない印象を持たれがちですね。

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    bigmac

    2020/04/05

    実際よくあんなところで作業できましたよね!

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      sat-2019

      2020/04/06

      コメントありがとうございます。
      危険極まりない状況の中、最先端の工法を用いながら、難工事を克服していったそうで、文字通り命がけの作業だったそうです。
      映画の方も、大掛かりな再現セットを作って、こちらも実際の工事並みに危険な撮影だったそうです。

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    mjmat

    2021/03/14

     僕も(世代的に)この作品は,ずいぶん後から見ましたが,もっと早く見たかった作品だと思いました。
     ここからは余談ですが,故人の遺言や家族・権利管理者の意向で公開に制限のある作品がありますが,疑問に思っています。一度は公開し一般に開放した作品は,著作権の保証は大前提としても,以降の公開を阻むことは,その作品から感動を得たり生き方の指針として何かを感じたりした鑑賞者(これからもの人も含む)に対する越権ではないかと思うからです。石原裕次郎さん自身は,大スクリーンの映画としての公開にこだわったそうですが,現在のような鑑賞環境が当時とは異なる時代は(当たり前のこととは思いますが)想像もできなかったでしょうから。

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      sat-2019

      2021/03/14

      ここ数十年、肖像権についてはだいぶ厳しくなりすぎたせいで、過去の作品が埋もれてしまうのではという点で、私も同感です。
      この作品が封印されていたのは「大画面で観てほしい」との裕次郎さんからの希望という話は、聞いたことがあります。
      作品を拝見して、確かに大画面で観てみたい気がします。
      できれば、今の技術で3DあるいはVR化できないかと思っております。

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      mjmat

      2021/03/14

       作品公開時の技術や環境では難しくても,これから先は現在の我々には思いもよらない付加価値ができてくることは容易に想像できます。フルカラー化された「ウルトラQ」も,個人的には「?」の部分もありますが,作品に触れ新たな価値を見出す世代が広がった点では,大いに「有り」でしたから。

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      sat-2019

      2021/03/14

      「ウルトラQ」のフルカラー化は、新たな付加価値を見出した点で、大変画期的だったと思います。
      最新の映像技術で、過去の作品が新たに蘇り、後世に引き継がれることも必要だと感じました。

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      mjmat

      2021/03/14

       「ウルトラQ」のカラー作品化があればこそ,昨年の最新作「ウルトラマンZ」でゴメスやらM1号やらが受け入れられたと思っています。

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      sat-2019

      2021/03/14

      カラー化によって新しい世代に受け入れられたからこそですね🙌🏻

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