オーディオテクニカ ATH-EQ500

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今までなかなかお目にかかれないようなオーディオ機器ばかり紹介してきました。
が、何を隠そう、自分が最も愛用しているのはこの耳掛け方式の安物ヘッドフォンなのです。
実売1500円程度ですから、イヤホン・ヘッドフォンの中でも下の下と言ってよいでしょう。
色が派手なピンクなのは、これしか地元の電気店で売ってなかったからです。
ちなみに二代目。

PC用のヘッドフォンとして愛用していますが、これになるまで紆余曲折がありました。
いまから15年ほど前にPC用として手軽でそこそこの音質のヘッドフォンを探していたのですが、なかなか見つからず。
そんな中見つけたのが、当時100円ショップのダイソーで売っていた100円ヘッドフォンです。
これが強調感の無いとても自然な音質で、どんな高級イヤホンよりも(私の耳には)バランスが良く、愛用していたのですが、所詮100円、すぐぶっ壊れてしまいました。
何度も買い替えていたのですが、そのうち200円に値上がりし、ついには消えてしまいました。

そこでちゃんとしたメーカー品で、似たような音質のものがないものかと探し求めて出会ったのが、オーディオテクニカのATH-EQ300M。
これも現行品で実売1000円以下の安物ですが、耳掛けの部分が硬いため長時間の装着が辛い。
最終的に装着感のよい上位のEQ500に収まりました。
音質が300Mと違うという方もいるようですが、正直それが聞き分けられる人は極少数だと思います。

耳掛けタイプですが非常に軽量なので重さは気にならず、イヤーハンガー部分が弾性パーツなので長時間つけていても痛みがありません。
28㎜のダイナミック型ドライバーを使用しているので、言ってみれば28㎜口径のスピーカーを耳の傍で鳴らしている状態に近く、自然な音場と癖の無い音質を持った個人的名機です。
これが型落ちになったら本気で困りますし、もしアナウンスが出たら一生分を買いだめする覚悟です。

もう一つ大きな特徴として、ドライブする装置にあまり影響されず、ソースそのものの素性をよく引き出してくれる良さがあり、このヘッドフォンの音をどう感じるかが、本格的に組むオーディオシステムを考える上で重要だと言っても過言ではないと思います。

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