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アイデン Veda-5
アイデン製の12cmフルレンジスピーカーシステムVeda-5です。 『無線と実験』1972年11月号と『電波科学』1973年1月号に試聴記事が掲載されており、アイデンの自社ブランド展開とほぼ同時期に発売されたモデルのようです。 同社のスピーカーシステムとしてはこちらの上位モデルであるVeda-5aの方が有名。 Veda-5aが未入手なのであくまで調べた範囲ですが、 ・型番(SY-0502-00 <-> SY-0501-00) ・搭載ユニット(AF-50X <-> 50S) ・箱の仕上げ(シナ合板突板仕上げ <-> シナ合板半艶塗装仕上げ) ・背面端子(バネ式 <-> ネジ式) ・正面開口部の高さ(62mm <-> 50mm) ※初期型では同様? ・重量(6.5kg <-> 5.2kg) というような違いがあります。 本来ならば保護グリルと正面に銘板がついているのですが、入手品は欠落していました。 試聴記事によると当初の販売価格は11,800円で、当時としても安すぎです。 さすがに赤字だったのか、ネットで見かけた販売カタログ上では15,300円に訂正されていました。 1976年時の50S単体価格が8,400円、後年発売されたほぼ同じ仕様のスピーカーボックスKB-12が販売価格7,900円なので、KB-12は実質Veda-5のユニット無し版だったと言えそうです。 当時の雑誌から推測するに販売時期は1972~1973年と思われるのですが、1974年のアイデンカタログおよび『HI-FI STEREO GUIDE '74-'75』には掲載されていませんので、かなりの短命製品だったようです。 (逆に上位モデルのVeda-5aは改良を加えて10年近いロングセラー商品でした) もっとも、ユニットとボックスをそれぞれ入手すればまったく同様の構成が容易にできたので、あくまでシステムとしての販売が短かっただけと言えます。
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OTTO SX-111D
1970年代半ばに三洋電機のオーディオブランドOTTOから販売されたフルレンジスピーカーシステム。 クライスラーCE-4aと同じくアイデン製の12cmフルレンジユニットを搭載していますが、こちらはバスレフポート付き。 マグネットの大きさが目を引きます。
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Nobsound 6P1 真空管パワーアンプ
中国の激安オーディオブランドNobsoundの真空管パワーアンプです。 ちょっと気になったので買ってみました。 この装い・内容で実売3万円以下、しかも真空管付属というのは驚きです。 しかし何とも言えない異臭(恐らく塗料と思いますが)は流石に安物中国製といったところ。 入力はアナログのみ、出力は6.5Wx2と十分。 これに安物中華真空管プリアンプを組み合わせれば、5万円程度で本格的な真空管セパレートアンプが構成できます。 意外と便利なのがヘッドフォン⇔スピーカー出力の切り替えスイッチ。 スピーカーを繋いでいる時にはON/OFFスイッチとして使えるので重宝します。 付属の中国製真空管でも問題ありませんが、音質に拘るのならソ連製の真空管と交換した方が吉。 球の熱を利用して、PC操作時の右手用ヒーターとしても活躍中です。 (冬場はマウス操作の右手が特に冷えるのです)
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DOUK AUDIO 真空管プリアンプ
訳あって友人にサブのプリアンプを譲ったので、サブシステム用として代わりに導入。 今更オーディオ雑誌でレポートなんて読むような柄でもなく、まして金が余っているわけでもないので、以前購入して好印象だった安物中国オーディオ製品の中から選定しました。 諭吉さん一人程度の価格でありながら、Bluetooth接続・USB-DAC・アナログ音声と3種類の入力持ち。 更に高音・低音の調整可能、そして真空管+ACアダプタ同梱と至れり尽くせり。 いわゆる「真空管アンプは暖かみのある音」という印象とは違って、あまり味付けせずに素っ気なく鳴らす印象。 付属の中国製真空管6J5で聞いた感じも悪くはありませんでしたが、粗雑な作りの真空管が精神衛生上よくありません。 そこで互換品である旧ソ連製6J1Pに変更したところ、見た目も良し、音も腰が据わっていい感じになりました。 似たような中国製の安物パワーアンプと組み合わせると、実質15,000円程度で高機能入力+出力100Wのセパレートアンプが構成できます。 そこまでこだわりが無ければこれ以上を望んでも仕方がない、そう思わせる困りものです。
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アイデン 50S
1970年代に株式会社アイデンが販売していた12cmフルレンジスピーカーユニット。 当時の価格は8,400円と、小型ながら中々のお値段。 重量は実測1.38kg、マグネットは直径100mm厚さ20mmと非常に強力です。 『電波科学』1973年1月号に、このユニットが搭載されたスピーカーシステム、Veda-5の試聴レポートが掲載されているため、73年のアイデンブランド発足時には既に完成していたと思われます。 ですが、なぜか初期のカタログにはこの50Sが掲載されておらず、『HI-FI STEREO GUIDE』を調べても75年の時点ですら製品ラインナップに含まれておりません。 (50Sは翌76年版でようやく紹介されています) 試聴記ではマグネット直径が11cmだったというレポートがあるので、試作品だったのかも。 その後1980年頃に生産終了。 後継機種のAF-50Sが発売されることとなりますが、フレームや振動版などが一新されました。
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アイデン AF-50S
1981年4月に発売されたアイデン製の12cm口径フルレンジスピーカーユニット。 70年代にも同社から“50S”というスピーカーが販売されていましたが、それとは別物です。 価格は旧50Sの8,400円に対して5,500円と大幅に値下げされていますが、内容からすると相当なお買い得品だったと思います。 仕様や構造については元アイデン社員であったron_riku氏のブログ https://ronriku2019.fc2.net/blog-entry-7.html で詳細に紹介されています。 発売後数年でアイデンが倒産してしまいましたが、その後同社のスピーカー製造事業を引き継いだタモンによって、本製品を基にした、フジケンサウンドのFF-128SやFF-128Vといった兄弟たちが誕生していきました。 価格差からAF-50Xの下位機種という印象を持ちますが、決して下位に甘んじるようなユニットではありません。
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アイデン Veda-8
1974年頃にアイデンから発売されたスピーカーシステム。 搭載されたユニットは同社の20cmフルレンジスピーカーAF-80Xです。 1980年の『HI-FI STEREO GUIDE』で製造中止品となっていますので販売期間は74~79年ごろまで。 使用されていたAF-80Xの方はVeda-8の販売中止後も単品ユニットとして継続しています。 ボックスはシナ合板の半艶塗装仕上げと思われますが、傷んでいた部分は木工用ボンドで補修しました。 背面板を留めていた木ネジもすべて錆びて折れてしまっため、真鍮製の木ネジに交換しています。 吸音材は背面とダクトの出口に張り付けてあるだけで、最小限に抑えていたようです。 箱のサイズはW350*H590*D295mmで重量は17.2kg。 メーカー推奨サイズなんですが、パッと見た感じはユニットに対してかなり窮屈な印象を受けます。 恐らくもっと大きい箱の方がバランスが良いと思うのですが…。
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スバル360 Bluetoothスピーカー
パッと見ただけでは模型と思われてしまいそうな、名車スバル360型のBluetoothスピーカーです。 「引き出しの中の小さな愛車」がコンセプトの「CASSETTE CAR PRODUCTS] というシリーズの製品らしく、他にもビートルのマウスとかワーゲンバスの人感ライトがラインナップされています。 しかし、ワイヤレススピーカーはこのスバル360だけ。 なぜテントウムシなのか? メーカーには思惑があったんでしょうが。 僕は小さなコロコロしている車が好きで、ありきたりですがMINIやチンク、テントウムシにビートルといったところがお気に入り。 スバルのR1は面構えがイマイチだったけどお尻はなかなか素敵でした。 可愛かったんで思わず衝動買い。 フェンダーミラーが無いのが淋しいですね。 エンジンルームは充電用のMicroUSBと、外部入力用3.5mm端子の差込口となっています。 残念ながらトランクは開きません。 ライトはちゃんと光りますが、電源や音楽に連動するわけではなく、スライドスイッチでのON/OFF仕様。 気が利いているような、手抜きなような・・・。 音質? そんなものは可愛ければいいんです。 鳴ればいいんですよ、鳴れば。 むしろ鳴らなくたって、なにも問題ないじゃあないですか、可愛いから!
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JC-AUDIO- JC-SQ1
中国メーカーによる、Bluetooth受信機能付きDAコンバーターです。 入力端子は光デジタルと同軸デジタル、出力端子はヘッドフォンとアナログ。 16bit48kHzのサンプリングレートということですが、個人的にはデジタルスペックよりアナログ出力部の完成度の方が音に影響すると考えていますので、参考程度ですね。 接続するにもノントラブル、面倒くさい設定なしにすぐに聞けるのがBluetoothのいいところ。 手元のタブレットですいすい音楽を選んでいくのは、ちょっと未来感があります。 音はモヤッとしてピントが合ってない感じもありますが、20cm口径のスピーカーを使った装置でも十分聞ける音が出てきたので完成度は高い製品でしょう。 デジタル関係の中国オーディオ製品は、最近性能的にも価格的にも魅力的な製品が揃っているのでいいですね。 ただ外れを引く可能性がつきまといますし、寿命に関しては何とも言えずですが、価格が価格だけに文句も言えないところ。
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miniDSP 2x4 HD
製品説明書には[COMPACT 2-IN 4-OUT HIGH-RESOLUSION AUDIO PROCESSOR]とあります。 非常に高機能な製品のため、一言でいうのは難しく、使いこなしているわけでもないのですが…。 簡潔に言うなれば「入力された音声信号を加工処理して出力することができる装置」でしょうか。 音量調整、イコライジング、ハイパス・ローパスフィルタリングetc...と盛り沢山。 ただ非常に便利で、マルチアンプシステムを手軽に組もうと思ったらこれがあれば簡単に実現可能です。 本格的な投資の前に、システム全体の構成を決めるのに一役買ってくれることでしょう。
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CREATIVE "USB Sound Blaster Digital Music Premium HD"
PC周辺のサウンドデバイスでもっとも有名なメーカーの一つである、クリエイティブテクノロジー社製のUSBオーディオインターフェース。 かれこれ7,8年使っています。 アナログ入出力とデジタル光出力、ヘッドフォン出力にマイク入力と機能豊富。 ボリュームはPCと連動していて使いやすく、音質も意外と癖が無くて聞きやすい。 大きな特徴としてはフォノイコライザーを搭載しているので、レコードプレーヤーを繋げてパソコンに録音できること。 (使ったことはありませんが・・・) やたら耳をつんざく高スペックUSB-DACが多い中、欲張った感じの無い大人しい音作り。 ただ外部電源も無く非力で、高級ヘッドフォンをつなげて大音量で鳴らすような無茶はとてもできません。 ボリューム付きパワーアンプが手元にあれば、アナログ出力から直結するという荒業もできます。 2代目がまだ発売中ですが、PCオーディオのパソコン直差しからの最初のグレードアップとしては、かなり適したアイテムではないでしょうか。
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アイデン AW-150X
アイデンが自社製品として販売していた38cmウーファーユニットAW-150Xです。 巨大アルニコマグネットに黒チヂミ塗装、これは同社高級ユニット群共通仕様。 38cmという口径でも、ピンからキリまで存在するのがオーディオ界。 重さ4キロ程度のものから10キロを超える高級ユニットまで幅広いですが、その中でもこのAW-150Xは重量11キロと、38cmウーファーとしてはヘビー級の逸品です。 発売は1980年4月で、末尾に“X”がつく同社の高級スピーカーユニット群の中では最も後発。 1984年5月にアイデンは倒産しているので、生産期間は約4年ほどでしょうか。 見た目はスピーカーの名門アルテック社のウーファーにそっくり。 実際アルテックを参考に設計し、振動版も同社と同じメーカーの紙を使用しているそうです。 単体の写真ではその巨大さがイマイチ伝わらないので、ダイソーで売っている300円の小型スピーカーと並べてみました。 このスピーカーがどれほどの威容を誇っているのか、よく分かると思います。 ようやく取付板が形になったので、軽く音出しをしてみました。 小さい音でも実力の片鱗は伝わってくるのですが、 「もっと音量を上げてみな? 凄いものを聞かせてやるから・・・」 と訴えかけてくるような、魔力に満ちた音色です。 どうやら非常に魅力的かつ危険な、底知れぬポテンシャルの持ち主らしい。 機を見てどこか広い場所を借りて鳴らしてあげたいですね。
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アイデン AD-40
アイデン社がかつて製造していた1インチスロートのドライバーユニット。 これも同社の高級ラインナップから漏れず、アルニコマグネットと黒チヂミ塗装による無骨かつ力強い仕上げとなっています。 1974年ごろから1984年の倒産直前まで長きに渡って生産されていたロングセラー製品の一つ。 そのためか、中古市場でも比較的目にすることが多いモデルです。 発売当時の仕様を見ると、金属ホーンAH-1200とセットで紹介されています。 スピーカーシステムS-501にトゥイーターユニットとして搭載されていました。 ドライバーというのはそのままでは十分な音量が得られないため、ホーン(ラッパ)を取り付けて音を鳴らすスピーカーのこと。 ラッパをつなぐ部分の口径が大きくなるほど低音再生に有利ですが、これは1インチと小口径で単体では十分な帯域が確保できません。 そのため、低音用のウーファーユニットと組み合わせて使うことになります。 取付穴は3つでJBLやコーラルといったメーカーと同一のようです。 取り付けるホーンはメーカー品を買う、中古品を探す、自作する、といったところになります。 しかし、ホーンの長さ・大きさ・材質・構造といったものが、再生音に直結する重要な要素のため一筋縄ではとてもいきません。 本来ならばメーカー純正ホーンAH-1000と組み合わせるべきなのでしょうが、入手が難しいため、程度の良さそうな自作品の木製ホーンを中古品店で購入して取り付けました。 同社のAW-120Xと簡単に組み合わせて鳴らしてみましたが、ウーファーと同じく聞き疲れのしない優しい音色です。 もっとも、ホーンを使ったスピーカーシステムの構築はそれだけでン十年の歳月と膨大な手間暇(と、莫大な資本に広大な場所)を必要とするもののため、これがAD-40の音だとは断言できません。 ですが、死蔵しておくのはあまりに勿体ないため、 「とにかく鳴らせるようにしよう」 と一通り形にすることになりました。
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アイデン AW-120X
今は亡きアイデン社の30cmウーファースピーカーユニット。 アルニコマグネット、黒チヂミ塗装の仕様は同社高級ユニット群共通です。 アイデンが自社ブランドを立ち上げた1973年頃から販売を開始しており、同社の高級スピーカーシステムS-501(1974年当時14,4000円)のウーファーとしても採用されています。 入手品はコーンを支えるエッジ部分が硬化し、コーン紙に一部傷があるもの。 エッジは硬くなりすぎると低音が出なくなるので、軟化させる処置を行いました。 振動版は穴こそ開いていないものの、傷部分が薄くなり強度が落ちているため、大入力をぶち込むような真似はできません。 外観は一目でアイデン製とわかるフルレンジと違い、アメリカの伝説的オーディオメーカー、アルテック・ランシング社のウーファーにそっくりです。 サッと鳴らした印象ですが、年数が経っているためか、非常に落ち着いた、とても優しい(悪く言えば地味な)音です。 アンプを選び、適正なボックスに納めて大音量で鳴らせば、ガラッと変わるのかもしれません。
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アイデン AF-80X
アイデン製の20cm高級フルレンジスピーカーユニット、AF-80Xです。 他のアイデン高級機と同じくアルニコマグネットに壺型ヨーク黒チヂミ塗装。 センターキャップが独特で、波打ったコルゲーションが付いているのが特徴です。 『電波科学』1975年3月号にメーカー自身による詳細な技術レポートが記載されています。 表題には『シングルコーンSPの最高峰』と銘打たれ、アイデンの自信のほどが窺えます。 12cmフルレンジAF-50Xの後に製品化され、これを搭載したスピーカーシステムVeda-8(当時43,900円)も発売されました。 後に廉価版のAF-80Pも発売されています。 重要なファクターである重量ですが、公称5.3kg(実測5.7kg)。 同クラスで超有名なJBLのLE8Tが4.1kg、FOSTEXのF200Aが4.4kgですので、如何にヘビー級なのかがよくわかります。 本来であればセンターキャップにダストカバーが着いているのですが、入手品にはその形跡がありません。 当時の雑誌を調査したところ、Veda-8の製品写真ではカバーが無いものが見受けられましたので、Veda-8搭載品は省略していた可能性があります。 「音は出ました」というジャンク品を購入しましたがかなり状態が悪く、音出しでは思わず渋い顔に。 その後すぐに異音が発生して、万事休す。 藁にも縋る思いで、長野県にある有名なスピーカー修理業者に修理を依頼。 そしてこのたび見事に復活して帰ってきました。 40年以上前のスピーカーを華麗に直してしまうとは、凄い技術を持った会社が在るものです。 こうして蘇ったAF-80Xですが、音色激変。 ツィーターを追加する必要性すら感じさせません。 「これこそがフルレンジ(全帯域)だ」 と思わずにはいられないほど、下から上までしっとりと深く、かつ軽やかに響きます。 以前から愛用しているFF-128Sをそのままスケールアップしたような印象。 『シングルコーンSPの最高峰』の名に違わぬ名機でしょう。
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