『クレイジー・イン・アラバマ』

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1999年アメリカ作品。
アントニオ・バンデラス監督作品。

監督はなんと俳優のアントニオ・バンデラス。
舞台は1965年のアラバマとハリウッド。
女優になる夢を果たすため、日常的に暴力をふるう夫を殺害してその首を持ったままハリウッドへ旅立つ女性と、アラバマに根付く黒人差別に敢然と立ち向かうその女性の甥っこである少年を主軸にしています。
DVと黒人差別という現代にも通ずる重いテーマを扱っていますが、ブラックコメディタッチで暗い雰囲気とは縁がなく、最後もハッピーエンドで〆るのはバンデラスらしい感じもします。

2020年現在、BLM運動で混沌としていますが、少なくともこの映画の中の黒人たちは非暴力を貫いています。
暴力と暴動、掠奪に走る現運動参加者が見たらどう思うんでしょうね。

大塚周夫さんは、終盤に判事として登場するロッド・スタイガーの吹替えを担当。
ロッド・スタイガーは富田耕生さんが多く担当されていますが、大塚さんも本作及びスタローン主演の『スペシャリスト』テレビ版で声をあてています。

そういえば、なぜか大塚さんの所属事務所だった青二プロダクションの俳優紹介ページでは『スペシャリスト』のロッド・スタイガーが代表作として紹介されていました。
何本も吹き替えているチャック・コナーズやピーター・セラーズではなく、なぜロッド・スタイガー(しかも視聴方法が限られるテレビ版)だったのかは謎ですね・・・。

『スペシャリスト』の方もソフト収録されると嬉しいのですが、期待薄。

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