1950(昭和25)年 4月19日 大牟田 三井化学 三池染料工業所講堂 獨奏會 プログラム

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これからまさに高度成長期に突入してゆく日本経済の一翼をを支えた化学工業、その炭鉱で有名な福岡県大牟田の三井三池、正式名称:三井化学工業 三池染料工業所 講堂=旧労務館にて開催されました根自子さんの公演プログラムです。

「この講堂は鉱業所時代の昭和7年(1932)に労務館として建てられた建物で、2期、3期工事を経て昭和11年(1936)に完成しています。当時、市内にはこのような施設はなく、 社内行事に限らず映画上映などの催しにも利用されていました。設計は三井鉱山(株)三池製作所で、鉄筋コンクリート造陸屋根、一部木造、レンガ造。壁面には一見タイル風のレンガが張られています。水平線を強調しながらも部分的に アールを取り入れる工夫が見られ、初期の鉄筋コンクリート造の事務所建築として貴重な建物です。

面積は、1階 1,972.99平方メートル、2階、650.383平方メートル」

旧労務館が建っている三井化学は、三井鉱山が明治25年10月(1892)に、コークス(焦媒)の生産試験のため、三池横須浜にビーハイブ式コークス炉4基を新設したことに始まります。明治45(1897)に、コークス製造時の副産物を利用して硫安の生産を開始し、 大正4年7月(1915)には染料工場も竣工し、日本初の合成染料アリザリンレッドの生産も開始しました。大正7年8月15日(1918)、三井鉱山株式会社の管理組織の改正により三池染料工業所となりました。(福岡県の近代化遺産より)」

大牟田市石炭産業科学館㌻より抜粋させて頂きました。

…炭鉱・化学工業の一大都市、人口もさることながら当時の賑わいが目に浮かんでくる様です。

そんな時代背景の中での根自子さん公演、演奏曲目は・・・

*フランクのソナタ イ長調
*ブルッフのコンチェルト第一番 ト長調 作品26番
*小品
/フォーレ:夢の後で
/フーバイ:クレモナのヴァイオリン造り
/グラナドス(クライスラー編):スペイン舞曲
/バッズイーニ:妖魔の踊り

ピアノ伴奏は田村宏さん

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