『明治不可思議堂 / 横田順彌』《筑摩書房》

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筑摩書房より1995年に発行された『明治不可思議堂』です。横田順彌/著、A5版モノクロ386頁、ISBN4-480-85684-X、定価2400円。本書は、ちくま文庫でも再版されてます。
明治物に定評があるSF作家・古書研究者横田順彌氏(1945-2019)による明治の群像ノンフィクションです。横田氏が手ずから調べた明治の有名人・一般人・庶民たちについてのさまざまな逸話・喜劇・悲劇で構成されています。
雑誌掲載の60数編各話より題名を抜粋列挙しますと、「美人コンテストと乃木大将」「千里眼と念写」「『野球害毒論』と新渡戸稲造」「白瀬南極探検の真相」「生きていた西郷隆盛」「六号艇沈没事件」「ハレー彗星狂騒録」「軍神第一号のロマンス」「空飛ぶ鳥を夢見た男」「雪中演習の悲劇」「新橋芸者、欧州を行く」「お召し列車脱線事故」「われは芦原将軍なり!」「たった一人の日本人」「最後の仇討ち」「明治の武侠・冒険雑誌」「明治のシンボル[凌雲閣]」「柔道伯爵の世界武者修行」「ポトマック河畔の桜」……。
タイトルを挙げるだけでも、およそ今日でも知られている有名な話が、横田順彌氏の健筆で活写され、活き活きとした明治の日本人像を成していくのが分かるかと思います。
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