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『UFOの嘘』志水一夫《データハウス》
1990年に(株)データハウスより発行された『UFOの嘘』志水一夫/著です。A5版251頁、ISBN4-9244421-97-6です。副題に「マスコミ報道はどこまで本当か?」とあります。
科学解説家、超常現象研究家の志水一夫氏[1954-2009]が、UFO研究につきまとう嘘や虚構を告発する意図で、“と学会”参加以前に執筆した本です。志水氏は非常に遅筆だったので、数冊しかない単独著者名義の一冊でもあります。
内容としては、発行当時盛んだったTVのUFO番組に対する批判、UFOディレクター・矢追純一氏に対する批判、「MJ-12」「UFO墜落事件」等々、UFO事件に対する文章を書いていた、故・中岡俊哉氏[1926-2001]に対する批判もされています。中岡氏の「この25年間で集めた、科学で説明できない事実は2万件以上」という豪語について、“一日8時間研究するとしたら、一件あたり3.6時間程度”と痛快な皮肉が書かれています。また、“国際ジャーナリスト”落合信彦氏への批判もあります。
志水氏は基本、超常現象のビリーバーなので、嘘をついて金儲けをしようとする輩が許せないという心情があるようです。今となっては、内容は古くなっていますが、古典的な名著だと思います。
ただ一つ、この本は装丁=カバーアートという概念が無いに等しいほど、酷いのが欠点ですね。
#UFO #オカルト #超常現象 #奇説異説 #大予言