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『渡辺真知子ベストコレクション』《CD》
「渡辺真知子ベストコレクション」 / 渡辺真知子 CBS/SONY 30DH414 1986年発売。 シンガーソングライター・渡辺真知子さんのベストアルバム。 CMソングからしっとりとしたラブソングまで、幅広いジャンルでのヒット曲が好きです。 1 気になるあいつ 2 かもめが翔んだ日 3 ANTA 4 泣いてララバイ 5 好きと言って 6 なのにあいつ 7 ホールド・ミー・タイト 8 迷い道 9 たかが恋 10 唇よ、熱く君を語れ 11 ブルー 12 Off Shoreの風 13 Espressoでお別れ 14 真夜中のハイウェイ 15 Sailing Night #太田裕美 #歌謡曲 #ニューミュージック https://youtu.be/XZlr800Q22Y
CD CBSソニー 1992年頃Jason1208
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ヨコジュンのビックリハウス / 横田順彌《角川文庫》
角川文庫より1983年に発行された『ヨコジュンのビックリハウス』です。横田順彌/著、カバーイラスト/岸井勲、解説/森下一仁、文庫版373頁。自筆年譜収録。(双葉社より1980年に発行された同名著書の文庫化) “無節操、ナンセンス、そして“馬鹿馬鹿”しさをのりこえてしまった“馬鹿馬鹿”しさ……この八方破れ、無双無敵のハチャハチャSFの世界とは……? 「ダジャレ診断Q&A」「ハナモゲラ対談」をはじめ、アメリカでの奇行珍談……etc、この一冊でハチャハチャSFの始祖・横田順彌の原点を知ることが出来る。 さて何が飛び出すか、日本初公開のユニーク・ビックリ文庫。” 横田順彌先生[1945-2019]は個人的にファンの作家で、日本SFのユーモアとかお笑いを代表する方だと思っています。ライフワークの古典SF研究や創作後半生の「天狗倶楽部」関係の明治バンカラ青春小説も良いですが、やはりハチャハチャSFの方に横田先生の本質があるように思えます。 横田先生作という洒落の“老婆は一日にして成らず”“まだらのひもの”とか、笑って呆れて感動してしまいます。 この『ヨコジュンのビックリハウス』は五部構成で、一「創作」二「ザ・ハチャハチャ」三「コラム・コラム」四「SF少年記」五「ぼくの亜米利加旅行」となっていて、横田先生の自伝的な一冊でもあります。 第二部「ザ・ハチャハチャ」“SF入門講座”より抜粋すると、 >SFのテーマ、《ミュータントテーマ》 >超能力を持った超人類とホモサピエンスの戦いを描いた作品が、このテーマの主流だ。 >シオドア・スタージョンの「人間以上」は、このテーマの最高作といえる。 > たちまち、そこにいる悪徳代官と悪徳商人をミュータントと見破った破れ傘刀舟は、腰の胴田貫をひきぬくと声を張りあげた。 > 「おめえらあ、人間じゃねぇや。たたき斬ってやる!!」 ……ここら辺、思わず声に出して笑ってしまいました。 #日本SF #ハチャハチャSF #横田順彌 #角川文庫 https://muuseo.com/jason1208/items/754 https://muuseo.com/jason1208/items/761
書籍 角川書店 100円Jason1208
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『地球光 / アーサー・C・クラーク』《ハヤカワSFシリーズ》
早川書房より、1969年に発行された『地球光』EARTHLIGHTです。アーサー・C・クラーク/著、中桐雅夫/訳で、福島正実/解説です。 『2001年宇宙の旅』などの原作でも知られ、ハードSF(科学的正確さにこだわったSF)の代表的な作家とされるアーサー・C・クラーク[1917-2008]先生による中編SFです。 “遥かな地球の海と雲から降り注ぐ光が、すべてを青と緑の色合いをおびた熱気の無い輝きに見せていた。冷たい月の夜だった。地球から着陸したばかりのサドラーを乗せたモノレールは、時速五百キロで失踪し、口径10メートルの望遠鏡を備える月基地の天文台へと進んでいた。彼はいま、宇宙時代の人類が初めて戦争の恐怖に直面していることを意識していた。 火星、金星及び大惑星の衛星群から成る惑星連合――彼らはかつて夢と冒険を求めて地球を飛びたった人類の子孫なのだが――と地球政府の間で開催された惑星資源会議は、すでに決裂に終わっていた。そして地球からの重金属の配当を不当とする惑星連合は、ついに武力に訴えることを決意したのである。この重大な事態にあたって、地球政府は憂慮すべき問題を抱えていた。重要な科学知識のいっさいが、地球から月へ、月から他の惑星へと漏れひろがっていたのだった。月基地の天文台の職員の中に、スパイが潜んでいることに疑いはなかった。サドラーの使命は、この機密漏洩を突き止め、人類同士による惑星間戦争を阻止することにあった!(以下略)” ハードSF志向であるからといって、クラーク先生の作品には空想上の宇宙人がまったく登場しないというわけでもなく、他のSF作家の創作に比べても、エンタテインメント性は十分にあると思います。『2001年宇宙の旅』シリーズや『渇きの海』『白鹿亭綺譚』『海底牧場』『楽園の泉』等それぞれSF的な設定を十分に生かして、娯楽小説となっています。 なお、この『地球光』には、映画『2001年宇宙の旅』の真空曝露した状態での宇宙ポッドから母船への帰還の元アイデアとなったであろうエピソード描写があります。 #宇宙テーマSF #アーサー・C・クラーク #中桐雅夫 #ハヤカワSFシリーズ https://muuseo.com/jason1208/items/760
書籍 早川書房 300円Jason1208
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『キャプテン・フューチャー太陽系七つの秘宝 / E・ハミルトン』《ハヤカワSFシリーズ》
早川書房より、1967年に発行された『キャプテン・フューチャー/ 太陽系七つの秘宝』です。エドモンド・ハミルトン/著、野田昌宏/訳です。エドモンド・ハミルトン[1904-1977]の名を広く知らしめたスペースオペラ『キャプテンフューチャー』シリーズの第一弾です。 “火星に難事あれば火星へ、金星に怪事件あれば金星に、はては遠く海王星、冥王星へと愛機コメット号を駆って、行くところ敵なしのキャプテン・フューチャー! 彼に仕えるはプラスチック・アンドロイドのオットー、鋼鉄製ロボットのグラッグ、<生きている脳>のサイモン・ライト。これこそ太陽系にその名を馳せるフューチャー・メンの面々である。 (中略) 太陽系の正義のために敢然、空くと対決するフューチャー・メン! 本格スペースオペラの決定版キャプテン・フューチャー・シリーズの第一弾!” 既に紹介した短編集「フェッセンデンの宇宙」「虚空の遺産」などの斬新なアイデアの作品や、このキャプテン・フューチャー・シリーズなどのE・ハミルトンの著作の幅が広いのも当然、1904年生で21歳の時に作家デビューした米国SF作家の最長老的な存在だったからですね。 野田昌宏氏の伝法な訳も快調で、ハヤカワ文庫SFに場を移して以降は、水野良太郎氏のイメージ豊かな挿絵を得て、シリーズはさらに人気を得ています。 NHKアニメ「キャプテン・フューチャー」のED曲「ポプラ通りの家」は、アニメ番組全体から見てもベストに入る名曲だと思っています。 #宇宙SF #エドモンド・ハミルトン #野田昌宏 #ハヤカワSFシリーズ https://youtu.be/szMhTx1ntLY https://muuseo.com/jason1208/items/793 https://muuseo.com/jason1208/items/735
書籍 早川書房 300円Jason1208
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『中継ステーション』クリフォード・D・シマック《ハヤカワSFシリーズ》
早川書房より、1969年に発行された『中継ステーション』、クリフォード・D・シマック/著、船戸牧子/訳です。 “ウィスコンシン州のある片田舎の農場に住むイノック・ウォーレスは、どう見ても30才前後の平凡な農夫としかみえなかった。毎朝ライフル銃をもって周囲の丘を散歩し、午後には、毎日やってくる郵便配達人と話にうち興じ、そのあたおは家に閉じこもったきりで一歩も外にでない。そうした彼の孤独で平和な生活を妨げるものはなにもなかったーーだが、その彼が124才という驚くべき高齢で、不老不死の生命をもつ人間だということを知っているものは、だれ一人いなかった……。 南北戦争の生き残りであるイノック・ウォーレスは、銀河系の星々を結ぶ中継ステーションの管理者だった。彼は長寿の特典と、高度に発達した銀河系の科学知識を、銀河系中央本部から与えられていたのだ。” ごく平凡な一般人が実は、とんでもない使命のために活動してる。というSFではよくあるテーマですが、日本でも漫画家・横山えいじ氏が「スクランブル効果」という漫画で、この作品をパロディ化しています。 (「スクランブル効果」も所有していたのですが、引っ越しのドサクサで紛失したようです) #宇宙SF #クリフォード・D・シマック #船戸牧子 #ハヤカワSFシリーズ
書籍 早川書房 1992年頃Jason1208
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『タイム・マシンーH・G・ウェルズ短編集IIー』《ハヤカワSFシリーズ》
早川書房より、1963年に発行された『タイム・マシンーH・G・ウェルズ短編集IIー』です。H・G・ウェルズ/著、宇野利泰/訳。この本も古典であるため、“金背”ハヤカワSFシリーズとなっています。 ウェルズ先生の本質は、単なるSF作家というよりも、文明批評家としての卓抜な才能だったと思っていますが、「宇宙戦争」「透明人間」そしてこの「タイム・マシン」など数々のSFのアイデアを残してくれた偉大な《SFの父》の一人だと思っています。 “コナン・ドイルが近代探偵小説の始祖であるように、H・G・ウェルズはサイエンス・フィクションの創始者だ。とくに空想科学小説のアイデアの原型は、H・G・ウェルズにおいてすでに出つくしたといってもまちがいではないだろう。火星人が地球を侵略してくる侵略テーマ、軌道をふみはずした宇宙の漂泊者が、地球めがけて突進してくる衝突テーマ、物体を透明にする透明テーマ等々……。彼がつかわなかった着想は一つもないといっていい。 タイム・マシンも、ウェルズの想像したもっとも典型的な空想的着想の一つである。時間を、この世界を形成する第四次元の平面としてとらえ、過去へ、あるいは未来へと、時を遡り跳躍するという着オスは、空想科学小説になくてはならない重要なジャンルを一つ付け加えたのだ。”(解説より) 収録作5編は「塀にある扉」「陸の甲鉄艦」「魔法の店」「盗まれたバチルス」「タイム・マシン」。 ジョージ・パル監督による映画『タイム・マシンー80万年後の世界へ』(1960)、そしてそのオマージュであるニコラス・メイヤー監督の映画『タイム・アフター・タイム』(1979)は趣のある傑作です。 #空想科学小説 #古典SF #H・G・ウェルズ #ハヤカワSFシリーズ https://muuseo.com/jason1208/items/814 https://muuseo.com/jason1208/items/491
書籍 早川書房 300円Jason1208
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『18時の音楽浴』/ 海野十三《ハヤカワSFシリーズ》
早川書房より、1965年に発行された『18時の音楽浴』です。海野十三/著、この本も古典であるため、“金背”ハヤカワSFシリーズとなっています。 海野十三(うんのじゅうざ)先生は、本名:佐野昌一で1906年(明治39年)生まれ、逓信省電気試験所の研究員として無線通信・無線電話・テレビジョンの研究をする一方、科学小説・探偵小説の執筆を手掛けた多才を発揮し、活躍されましたが、戦後公職追放処分を受けたまま、1949年に亡くなられたとのことです。 収録作10編は「生きている腸(はらわた)」「宇宙女囚第一号」「第五氷河期」「十八時の音楽浴」「放送された遺言」「ある宇宙塵の秘密」「軍用鮫」「千年後の世界」「特許多腕人間方式」「地球を狙う者」。 作風は、科学的というよりは論理的なオチがつかない幻想的な作品も多く、現在のSF小説に直接繋がるというより、夢野久作『ドグラ・マグラ』のような幻想小説の系譜に連なる作品も多い様に思います。(これは貶しているわけではないです) あまり関係ありませんが、SFアニメ「宇宙戦艦ヤマト」の艦長の名は海野十三先生から採られています。人気漫画「北斗の拳」のキャラクター“雲のジュウザ”の名前の元ネタも、この海野十三先生だと思われます。 #空想科学小説 #古典SF #海野十三 #ハヤカワSFシリーズ
書籍 早川書房 300円Jason1208
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『大予言の嘘』志水一夫《データハウス》
1991年に(株)データハウスより発行された『大予言の嘘』志水一夫/著です。A5版250頁、ISBN4-88718-112-4です。副題に「占いからノストラダムスまで その手口と内幕」とあります。 科学解説家、超常現象研究家の志水一夫氏[1954-2009]が、『UFOの嘘』に引き続いて、予言というものにつきまとう嘘や虚構を告発する本です。志水氏は非常に遅筆だったので、数冊しかない単独著者名義の一冊でもあります。 内容として、この本で批判されている物事は非常に多岐にわたり、「水子供養」「霊感商法」「天中殺(細木数子)」「姓名判断」「血液型占い」「大殺界」「六星占術」「五島勉のノストラダムスの大予言シリーズ」「大川隆法」などなど。 “誰でも知っているような仏教の大宗派が、いわゆる「拝み屋」や占い師を使って金儲けをしている”という話はこの本くらいしか載ってないと思います。 この本は後の「オウム真理教事件」などのカルト宗教の手口が、社会問題になった状況で評判を取り、改定重版されましたので、比較的手に入れやすいと思います。 #大予言 #占い #オカルト #超常現象 #奇説異説 #カルト宗教 #UFO
書籍 データハウス 1200円Jason1208
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『UFOの嘘』志水一夫《データハウス》
1990年に(株)データハウスより発行された『UFOの嘘』志水一夫/著です。A5版251頁、ISBN4-9244421-97-6です。副題に「マスコミ報道はどこまで本当か?」とあります。 科学解説家、超常現象研究家の志水一夫氏[1954-2009]が、UFO研究につきまとう嘘や虚構を告発する意図で、“と学会”参加以前に執筆した本です。志水氏は非常に遅筆だったので、数冊しかない単独著者名義の一冊でもあります。 内容としては、発行当時盛んだったTVのUFO番組に対する批判、UFOディレクター・矢追純一氏に対する批判、「MJ-12」「UFO墜落事件」等々、UFO事件に対する文章を書いていた、故・中岡俊哉氏[1926-2001]に対する批判もされています。中岡氏の「この25年間で集めた、科学で説明できない事実は2万件以上」という豪語について、“一日8時間研究するとしたら、一件あたり3.6時間程度”と痛快な皮肉が書かれています。また、“国際ジャーナリスト”落合信彦氏への批判もあります。 志水氏は基本、超常現象のビリーバーなので、嘘をついて金儲けをしようとする輩が許せないという心情があるようです。今となっては、内容は古くなっていますが、古典的な名著だと思います。 ただ一つ、この本は装丁=カバーアートという概念が無いに等しいほど、酷いのが欠点ですね。 #UFO #オカルト #超常現象 #奇説異説 #大予言
書籍 データハウス 980円Jason1208
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『ジョン・フォードを読む ~映画、モニュメントバレーに眠る~』《フィルムアート社》
『ジョン・フォードを読む ~映画、モニュメント・ヴァレーに眠る~』リンゼイ・アンダーソン/著、高橋千尋/訳、フィルムアート社刊。1984年第1刷。A5版、343頁。ブック・シネマティークの第7巻。 黒澤明監督に大きな影響を与えた、米国の偉大な映画監督、ジョン・フォード監督の全映画記録、評論集。 ジョン・フォード監督の映画をすべて観たとは言えない私ですが、この本で調べる度に、その偉大さを感じます。最もヒューマニティに溢れた作品である『三人の名付親』は大好きです。 #映画研究書 #ジョン・フォード #西部劇 #フィルムアート社 https://muuseo.com/jason1208/items/514
書籍 フィルムアート社 1992年頃Jason1208